イギリスの黒歴史“児童移民制度”を描いた衝撃の実話『オレンジと太陽』今春公開 原作『からのゆりかご』も改訂版刊行!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/27

原作は、イギリスの社会福祉士マーガレット・ハンフリーズが描いた1994年発表のノンフィクション作品です。

マーガレットは、幼い頃に子供だけで船に乗せられてオーストラリアに送られたという女性に出会うことから、イギリスが抱える闇と向かい合うことになっていきます。
19世紀から1970年代までの長い間、イギリス政府は福祉の名の下に身寄りの無い子供たちをオーストラリアに送っていたといいます。
その“児童移民”問題にマーガレットはどう対応していくことになるのか。

13万人にも渡る“児童移民”の問題は1980年代に明るみなり、2009年に英首相が公式に謝罪しています。

監督は新鋭ジム・ローチ、主演は『戦火の馬』が好評のエミリー・ワトソン。
日本での公開は4月14日(土)から岩波ホールほかで全国で順次公開される予定です。
■映画『オレンジと太陽』公式サイト

advertisement


『からのゆりかご 大英帝国の迷い子たち』
マーガレット・ハンフリーズ 都留信夫、都留敬子/訳 2625円(税込)

原作『からのゆりかご』が改定新版として日本図書刊行会(発売・近代文藝社)から刊行されました。
ぜひこちらも手にとってみてください!
■近代文藝社公式サイト