定年後ライフの準備できてますか? 数千人の老いと臨終を見てきた現役医が教える「生命力の磨き方」

暮らし

公開日:2018/1/2

 臨終医として約50年にわたって多数の患者と向き合ってきた現役医師が、人生100年時代の秘訣を説いた『臨終医は見た!「いのち」の奇跡 60歳からの“人生の岐路”に効く、生命力の磨き方』が、2017年12月15日(金)に発売された。

「人生100年時代」が流行語にもなった現在、定年後の生活はもはや「余生」ではなくなった。日本で暮らす多くの人は、定年退職後も少なくとも80歳くらいまでは「まだまだ現役」として暮らしていくことが求められている。その際に必要なのは「からだ」と「こころ」の健康ではないだろうか。

 同書は、約50年にわたり多くの患者に接している現役医師が、若い頃とは異なる「60歳以降の肉体の底力」や、病魔をはね返す「強靭なこころの秘密」を徹底的に分析している。

advertisement
img02.jpg

入院患者さんを診ていると、ときどきその「生命力」のすばらしさに目を見張ることがあります。いつ生命の灯が消えてもおかしくないような人が、どこにあったのかと思える生命の底力を出して、みごと立ち直るケースも少なくありません。あるいは、人間いずれはあの世に旅立つわけですが、人によって医学的に見ても信じられないほど理想的な幸せな旅立ちをする人がいて驚かされます。同書「まえがき」より抜粋

 長年の診療経験で著者自身が出会った「いのちの奇跡」とも呼べる数多くのエピソードも紹介。「大病を部下のように従えて、悠々と生きた恩師」や「看護師長の言葉で急に生きる意欲を得た末期がん患者」など、同じような状況にある人にとって参考になる様々な逸話が披露されている。もちろん、最新の医学的エビデンスに基づいた実践的なアドバイスも満載。

 また、「定年後も定職をもって元気に働きたい」「趣味や社会活動に取り組みたい」など様々な“定年ライフ”の目標に対しても、医師としての提案や具体的なノウハウをアドバイスしている。

<主にこのような方におススメ>
・「生涯現役」で充実した人生を送りたい人
・病気とうまく付き合って長生きしたい人
・定年後の「お金」が心配な人
・できれば病院でなく自宅で最期を迎えたい人
・60歳以降の身体に合った運動習慣を身に付けたい人
・がんにならない生活習慣を身に付けたい人
・無趣味な夫に退職後の生きがいを持ってほしい人
・60歳以降も夫婦で心豊かに暮らしていきたい人
・いつまでも色気のある男性(女性)でいたい人
・PPK(ピンピンコロリ)をめざしたい人 

 定年がもうすぐの人もまだまだ老いとは無縁の人も、同書を参考に「最高の定年ライフ」の準備をしてみてはいかが?

志賀貢(しが・みつぐ)
医学博士・作家。北海道出身。昭和大学医学部大学院博士課程修了後、内科医として約50年にわたり診療を行い、現在も現役医師として日々患者に接している。その傍ら文筆活動においても『医者のないしょ話』をはじめとする小説やエッセイ等、著書多数。最近は『臨終の七不思議』シリーズで注目され、臨終医としての著作活動を精力的に行っている。また、美空ひばり「美幌峠」「恋港」の作詞も手掛け、北海道の屈斜路湖畔を望む美幌峠には歌碑が建立されている。

※掲載内容は変更になる場合があります。