異例の反響を呼んだPDFファイルがマンガで登場! 経産省の若手官僚チームがつきつける日本の現状とは?

マンガ

公開日:2018/1/22

 140万回以上ダウンロードされた“話題の文書”を漫画化した『マンガで読む 不安な個人、立ちすくむ国家』が2017年12月29日(金)に発売された。

 2017年5月、「不安な個人、立ちすくむ国家」というタイトルのPDFファイルが話題を呼んだ。同ファイルは経産省の若手官僚チームがまとめた「日本の将来像はどうあればいいのか?」を問うもの。激動する世界情勢やネット時代の民主主義、高齢化社会のプレッシャーに貧困の連鎖などトピックは多岐にわたる。そこに示された日本の姿は“一種の機能不全に陥って停滞し、立ちすくんでいる”というショッキングなものだった。

 大きな反響を呼んだファイルは、「よくここまで書いた」というポジティブな反応から「絵空事の作文に過ぎない」といった痛烈な批判まで、新聞など既存メディアを巻き込む大きな議論を巻き起こした。しかし、その反応は文書を作成した官僚たちが意図したもの。なぜなら、社会全体のコンセンサスを得にくい現代に政策のグランドデザインを描くには、まず国民的な議論が必要だと考えたから。

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 国を動かすためには官僚や政治家がリーダーシップを取るのはもちろんだが、国民一人ひとりの仕事だという意識も必要になってくる。日本をどんな社会にするのか、誰もが主役になって真剣に考えなければならず、「不安な個人、立ちすくむ国家」はそのための材料を提供している。

 しかし、元の文書は簡単に理解できない人もいる内容だったため、漫画仕立てにしてわかりやすく解説した『マンガで読む 不安な個人、立ちすくむ国家』が登場。各章のテーマは、日本人なら誰でも無関係ではいられないものばかり。同書で、一緒に日本人たちの未来を考える旅に出かけよう。

<目次>
第1章:私たちの未来(作画:しまこ美季)
第2章:子供たちの未来(作画:オオトリキノト)
第3章:現役世代の未来(作画:高橋祐)
第4章:流動化する個人の未来(作画:松本勇祐)
第5章:シルバー世代の未来(作画:くりきまる)
第6章:日本の未来(作画:しまこ美季)

※掲載内容は変更になる場合があります。