肉味噌たっぷり担々麺風カオソーイ… “世界で1番行きたい国”「ラオス」の絶品グルメ4選!

暮らし

更新日:2018/4/23

『旅するラオス・ルアンパバーン案内+ついでにハノイ・サパ』(島本美由紀/パイインターナショナル )

 NYタイムズ紙で「世界で1番行きたい国」第1位に選ばれたことのあるラオス。東南アジア最後の秘境ともいわれ、なかでも1995年に街全体が世界遺産に登録された北部の街「ルアンパバーン」は、近年日本人観光客が急増中!!オレンジ色の袈裟に身を包んだ托鉢とメコン川に沈む夕日が絶景で、おいしいグルメもたくさんあるそうですよ。

 今回は『旅するホイアン・ダナン案内+さくっとホーチミン』『旅するバリ島・ウブド案内+おまけにシドゥメン村』(パイインターナショナル)に続き、『旅するラオス・ルアンパバーン案内+ついでにハノイ・サパ』を出版した料理研究家の島本美由紀さんに、ラオス・ルアンパバーンに行ったらぜひ食べてほしい、ローカルグルメを伺いしました!しかも2018年は、ラオスの観光年だそうで、食でも益々盛り上がりを見せてくれそうですよ。みなさんぜひ、旅の参考にしてみて下さい。

ラオス・ルアンパバーンのローカルグルメをいただきます!

 山や川の幸をふんだんに使ったラオス料理は、日本人にも食べやすい味わいでヘルシー。なかでも「カオソーイ」「ラープ」「サイウア」「カイペーン」「チェオボーン」は、ルアンパバーンでぜひとも食べてほしい料理。他の東南アジア諸国と異なり、「カオニャオ(もち米)」を主食にしているのも特徴です。

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幸せを運ぶという意味のラオスの国民食「ラープ」

 ラオスを代表する料理といえば、細かく切った肉や魚に香草をたっぷり混ぜて和えた、ラープ。ラープとはラオス語で「幸福」や「幸せを運ぶ」という意味で、結婚式やお祝いごとには欠かせない縁起のよい料理。蒸したもち米(カオニャオ)と一緒に食べるのがラオス式。市内のレストランで食べることができます。

ラオス人の主食「カオニャオ(もち米)」

 ラオス人の主食はカオニャオ(もち米)で、レストランなどでは竹で編んだカゴ「ティップカオ」に入って出される。カオニャオは手で食べるので、ひとつまみ取ったら、軽く握って固めてくぼみを作り、ラープなどのおかずを挟む。

肉味噌たっぷり!「カオソーイ」

 きしめん風の平打ち麺にコクある肉味噌を乗せた担々麺風の麺料理のことで、ラオスではルアンパバーンなどの北部限定料理。フレッシュハーブをお好みでちぎって、スープと和えながらいただきます。店によって辛さが異なるものの、ラオス人は刻んだ唐辛子やライム絞り汁、砂糖などを加えて、オリジナルの味を楽しみます。食堂などでは1杯150円~250円程度。

<ビールに合うおつまみ>

スパイシーなラオス風ソーセージ「サイウア」 

 ラオス風のソーセージ。新鮮な豚肉にハーブや香草類、香辛料などのスパイスをたっぷりと練り込み、腸に詰めて炭火で焼いたもの。噛むごとに、口いっぱいにジューシーなうまみと香りが広がり、ビールが飲みたくなりますよ。

香ばしい味わいがクセになる「カイペーン」

 ルアンパバーン名物の揚げた川海苔。川で採れた海苔を乾燥させ、表面にドライトマトやニンニク、胡麻をまぶし味付けもされている。ルアンパバーンの川海苔が1番おいしいそうで、他県から遊びに来たラオス人は必ず、市場で大量の川海苔をお土産に購入するそうです。こちらも市内のレストランで食べることができますよ。

ラオス版ごはんのおとも「チェオボーン」

「カオニャオ(もち米)」や、揚げた川海苔の「カイペーン」などにつけていただく辛味噌で、ラオスの食卓には欠かせません。レストランで川海苔の「カイペーン」を注文すると付いてきます。市場などでも購入できるので、お土産におすすめ。

紹介した料理のお店情報

・ルアンパバーン名物のおいしいカオソーイ

 ルアンパバーンでカオソーイを食べるならぜひここへ!メインストリートにある人気のカオソーイ食堂で、お目当てのカオソーイは、ツルツルの平打ち麺にコクある肉みそがたっぷり。フレッシュハーブをお好みでちぎって、スープと和えながらいただきます。豚肉からとるスープは澄んだ味わいで、飲み干してしまうほど美味。卓上の調味料をちょい足ししてアレンジを楽しんでみて。営業時間は12時までとなっていますが、売り切れ御免。ハイシーズンは、11時前には店を閉めてしまうこともあるのでご注意を!肉味噌たっぷりのカオソーイは1杯2万Kipです。

ワット・セーン前にあるカオソーイ屋さん
住所     サッカリンロード沿いのワット・セーン前
営業時間   7時30分~12時(スープがなくなり次第終了) 
休み     日曜日
交通     ルアンパバーン国立博物館から徒歩8分

・コロニアルレストランでラオス名物を堪能

 植民地時代に建てられた王族の別荘をリノベーションした、メイン通りにあるレストラン。ノスタルジックな風格が漂うコロニアル建築のレストランです。ジューシーなルアンパバーンソーセージの「SAI UA MOO(5万Kip)」と、辛味噌をつけていただく特産の川海苔「KAIPAN+JEOUBONG(3万Kip)」は、食欲を加速させるおいしさ。緑が眺められる席で、冷たいビール片手にひとりボーっとする時間が好き。ビアラオの注文もお忘れなく!

タムナック・ラオ Tamnak Lao
住所    サッカリンロード沿い
電話番号  071-252525
営業時間  9時~21時
休み    なし
交通    ルアンパバーン国立博物館から徒歩6分

島本美由紀
旅する料理研究家。世界50か国、200を超える海外旅行を経験。旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに生かし、雑誌やテレビを中心に活躍中。家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」としても活動。料理教室「アジアのおいしい台所」を主宰し、著書は40冊を超える。