“大人の言葉選び”キチンとできてる?「超」「ウケる」をスマートに表現すると…

ビジネス

公開日:2018/2/6

「こんなときなんて言うんだっけ…?」を一気に解決するための“言葉選び”を紹介した、『大人の言葉えらびが使える順でかんたんに身につく本』が2018年1月22日(月)に発売された。

 日ごろ「伝わればいい」と大雑破に言葉を使ってはいないだろうか? 言葉は、微妙な語感の違いを意識して選ぶことで、ニュアンスや想いを表せる繊細なもの。語感や語法まで正確に把握することが、語彙力を高める大切な要素だと著者は言う。そんな表現力に直結する語彙力は、子どもだけでなく大人にとっても切実な課題になっている。

 ツイッターなどで「語彙力」というキーワードを調べると、「作品の感想を書きたいけど、語彙力が足りない」「尊敬する先輩の素晴らしさを言葉にしたいけど、語彙力が足りない」「思うところが色々あるのに、語彙力がなくてうまくまとめられない」などの投稿が目立つ。

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 同書では、一つひとつの表現について「同じような意味の言葉にどんな違いがあるのか」「使うときの文脈やイメージはどんなものか」を具体的に紹介。それぞれのシチュエーションで使える複数の言葉を取り上げ、同じような意味の言葉にどのような違いがあるのかを解説する。使うときのイメージがどのようなものかを具体的に正しく理解することで、適切な言葉の使い分けができるように伝授していく。知らなかった言葉はもちろん、何となく知っていた言葉も、イラストと例文を通して明確にイメージを把握すれば、生きた語感を体得できるはず。

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 また各語には「語彙レベル」を掲載している。★1つは簡単な言葉だが、他の言葉との対比、語源の説明などを通してより深く理解してもらうために取り上げた言葉。★4~5つは、使い慣れていない人がいきなり日常会話に取り入れると、浮いてしまいかねない難しい言葉になっている。言葉を正しく深く理解して、上手に使ってみてはいかが?

<目次>
第1章:感情をこまやかに表現する
笑う:爆笑/嘲笑/噴飯/破顔
決心する:決断する/腹をくくる/見切りをつける/不退転
嘆く:悼む/懊悩する/悔恨/悲憤慷慨… etc

第2章:嫌味なく相手を褒める
仕事や作品の出来がよい:極上/精彩を放つ/凌駕/出色
人としての器が大きい:寛容/度量の大きい/鷹揚/豪放磊落
しっかりと強い様子:不動/地に足のついた/肝の据わった/盤石… etc

第3章:的確に状況を言い表す
普通:一般/凡庸/常套/おしなべて
たくさんある:掃いて捨てるほど/無尽蔵/潤沢/枚挙にいとまがない
少し:心なしか/いささか/申し訳程度/心ばかり… etc

第4章:否定的な内容を伝える
知識がない:未熟/明るくない/浅学/無知蒙昧
いい加減さを非難する:だらしない/杜撰/なおざり/おざなり
イライラする:もどかしい/癪に障る/鬱憤が溜まる/虫唾が走る… etc

第5章:人との縁や絆を深める
お礼を言う:ありがたい/恐れ多い/過分/幸甚
教わる:教えを乞う/薫陶を受ける/私淑する/謦咳に接する
人のことを頼りにする:おんぶにだっこ/頼みの綱/全幅の信頼を寄せる/心丈夫… etc

第6章:使ってしまいがちな言葉を言いかえる
すごい/超/かわいい/とりあえず/イケメン… etc

吉田裕子(よしだ・ゆうこ)
国語講師。三重県出身。公立高校から、塾や予備校を利用せずに東京大学文科Ⅲ類に現役合格。教養学部超域文化科学科を首席で卒業後、学習塾や私立高校などで講師の経験を積み、現在は大学受験塾の教壇に立つ。また、カルチャースクールや公民館で古典入門、文章の書き方講座などを担当し、6歳から90歳まで幅広い世代から支持される。たとえ話や笑いを交えた、わかりやすく納得できる教え方が好評で、栄光ゼミナールの授業コンテストで全国優勝した経験を持つ。『源氏物語』『百人一首』をはじめ、古典・近代文学・歌舞伎などの教養に裏打ちされた日本語の見識を活かして、社会人女性向けの敬語講座、書籍の執筆にも取り組む。NHKEテレ「Rの法則」に敬語講師として出演するなど、テレビや雑誌でも幅広く活躍中。著書に『美しい女性をつくる 言葉のお作法』『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』や、『正しい日本語の使い方』『品よく美しく伝わる「大和言葉」たしなみ帖』『語彙力強化ドリル300』など多数。

※掲載内容は変更になる場合があります。