万城目学が体感! 東芝ブックプレイスでの新読書スタイル
公開日:2012/3/6
作家も感心する細やかさ!
取材・文=門賀美央子 撮影=首藤幹夫
人それぞれの読書スタイルが電子リーダーでより幅広く
まきめ・まなぶ●1976年、大阪府生まれ。2006年、『鴨川ホルモー』で第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞し、小説家デビュー。著作に『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『偉大なる、しゅららぼん』など。現在、『週刊文春』で「とっぴんぱらりの風太郎」を連載中。 |
スマートフォンやタブレット型端末の普及で、より身近なものになりつつある電子書籍。 万城目学さんは東芝「ブックプレイス」の画面を軽やかにタップしながら、そう言った。 もともと電子機器類には目がないそうで、電子書籍を専用端末から読むのも今回が初めてではなかったそうだが。 |
本体には、マンガなら約150冊、小説なら約6000冊をストックでき、メモリカードを使えばなんと2万9700冊もの本を収納可能(*1)。もう置き場所は心配いらない。
さらには、小説家ならではのこんな使い道も。
「作品によっては図録や写真集などの画像資料を参考にすることもありますが、それもこれで見ることができたらいいでしょうね。電子書籍だと解像度が高いまま拡大することもできるわけですから。『ブックプレイス』では指先で見たい場所をピンポイントで大きくできるし、ウィキペディアで語句の検索ができる(*2)のも便利です。電子書籍化が進むことで資料をこれまで以上に活用できるようになる。期待が高まります」
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万城目さんも大活用! BookPlace 4つのポイント
日本人らしさにあふれた細やかな仕様が魅力です
「それにしても『ブックプレイス』の仕様は、感心するほど細やかです。文字の大きさや行間の幅を自由に選べたり、コンティニューボタンでどの画面からもすぐに読んでいたページに戻れたり……」
この他にも、ふりがなのあるなしを選べたり、音声読み上げ機能で男性と女性の声を選択できるなど、様々なカスタマイズができるのが大きな特徴の一つだ。
「ナイトモードとして『黒背景に白抜き文字』を選べるのもいい。これ、実は僕が普段小説を書いている時と同じ画面設定なんです。輝度が低い分、慣れてしまえば断然眼が楽ですよ」
千差万別の読書スタイルに応えられる設計は、ものづくりの国・日本のメーカーならではの心遣いが行き届いている、と万城目さんは指摘する。
「あと、仕事柄外出する機会が少ない僕としては、ネット上のストアから24時間作品を購入できる(*3)のも魅力です。いつか、純文系の雑誌に掲載されたけど、書籍化される予定のない作品を、単品で購読できるようになったらいいのですけどねえ。自分の作風と全然ちがうけど、意外や好きなんです純文学」
さらに、メールの閲覧やインターネット接続もこれ一台で可能に。
「時々、息抜きがてらインターネット上でできる麻雀をやったりするので、それがどこでもできるとなれば、つい止められなくなるかもしれません(笑)」
読書の形を、もっと自由に。新たな時代はもう始まっている。