石田ゆり子『Lily――日々のカケラ――』好調スタート! 2月6日調べ「トーハン 週間ベストセラー」Pick UP!

文芸・カルチャー

2018/2/9

 2月6日調べの「トーハン 週間ベストセラー」が発表されました。各ジャンルから注目の本をピックアップしてご紹介します。

 総合ランキングには、先日発表された第158回芥川賞・直木賞受賞作が2作品登場しています。2位の芥川賞受賞作『おらおらでひとりいぐも』(若竹千佐子/河出書房新社)のタイトルは、宮沢賢治が最愛の妹・トシとの永遠の別れを書いた詩「永訣の朝」の一節から取ったフレーズ。賢治の詩では「死」の意味を持つこの言葉を、反対に「生」の意味で使い、主人公である74歳の桃子さんの決意を表しています。また、同時受賞作の『百年泥』(石井遊佳/新潮社)は文芸書5位にランクインしています。

 そして総合6位には、宮沢賢治の生涯を描いた直木賞受賞作『銀河鉄道の父』(門井慶喜/講談社)が入りました。祖父の代から続く裕福な質屋の長男に生まれた賢治は、本来ならば家を継ぐ立場。しかし彼は学問の道を進み、創作に情熱を注ぎ続けました。賢治の波乱万丈の人生を、彼を支え続けた父・政次郎の視点から描いた作品。著者の門井さんの受賞時の言葉「風が来た。飛ぶだけだ」も話題となっています。

 総合ランキングの5位には、ドラマやCMで活躍中の女優・石田ゆり子さんのフォトエッセイ『Lily ――日々のカケラ――』(文藝春秋)が初登場。ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」やInstagramで新たなファンを獲得し、幅広い世代から人気を集めています。

 新書・ノンフィクション1位は『日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで』(磯田道史/中央公論新社)。日本各地の“古文書”を読み解くことで、日本史にまつわる様々な謎の真相に迫る内容で、昨年10月の発売以来13週連続でランクイン。10位には同じ著者の『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』(磯田道史/NHK出版)も登場。こちらも昨年5月の発売以降、半年以上連続でランクインし、ロングセラーとなっています。これらの本の著者である歴史学者・磯田道史さんは、NHK BSプレミアムの人気番組「英雄たちの選択」に出演中。昨年ヒットした『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』(呉座勇一/中央公論新社)に続き、歴史を読み解く内容の本が売れています。

 同ランキングには、五木寛之さんの著作が3位『孤独のすすめ 人生後半の生き方』(中央公論新社)と4位『百歳人生を生きるヒント』(日本経済新聞出版社)にランクイン。そして7位『妻に捧げた1778話』(眉村卓/新潮社)は2004年に発売された作品。発売当時のランキングにも2週連続で入っていましたが、昨年秋に人気番組「アメトーーク!」」で取り上げられたことをきっかけに再ブレイク。約13年ぶりに再登場しています。

 紹介した本は全国の書店、またはオンライン書店「e-hon」でお求めいただけます。また、「トーハン 週間ベストセラー」はトーハンのホームページでもご確認いただけます。

■e-hon公式サイト(http://www.e-hon.ne.jp)