先見力のない人がAmazonレビューで使う言葉とは? AI時代を勝ち抜く頭の使い方

ライフスタイル

2018/3/13

 先を読む力が身につく方法を紹介する『「先見力」の授業 AI時代を勝ち抜く頭の使い方』が、2018年2月19日(月)に発売された。 

 著者・掛谷英紀は、人工知能を駆使した「先見力検定」や「高校生先見力懸賞論文」などを実施してきた「先見力」に関する研究の先駆者。天声人語で紹介された「人工知能による短命大臣の特徴分析」など奇抜なアイデアを生み出している。中でも、「先見力のある人材を見分ける方法」についての研究は話題を呼んだ。

 同書ではマスコミやウソの情報に振り回されずに、自分の頭で“真実”を見抜くための極意を公開。さらにその情報を生かしてお金にする方法を、クイズ形式などを交えてわかりやすく解説していく。

 掛谷による研究成果のひとつが、2016年の第22回言語処理学会で発表された「書籍のレビューに基づく先見性のある人物の特徴分析」。同分析では先見力があるレビュアとないレビュアを調べるため、Amazonで公開されている書籍レビューの文章を機械学習にかけ、それぞれどのような言葉を多く使う傾向にあるかをリサーチした。

「Amazonのレビューが、ある時期を境に大きく変化する本があるのではないか?」と掛谷は予想。予測や論争が決着した後、優勢になるレビューを最初にしていた層を「先見力のあるレビュア」、劣勢となるレビューをしていた層を「先見力のないレビュア」と定義して分析。結果として「先見力のあるレビュア」は“書籍の内容”に、逆に「先見力のないレビュア」は“誰かの意見に左右された意見”に偏っていることが判明している。

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 先見力のあるレビュアのレビューには「“作者”の“自己”満足」「分かり“にくい”」「“新しい”切り口」といった本の内容に関する分析や、「“最初”の一冊におすすめ」「不“十分”」といった他のユーザーへの推薦に言及したものが多く見られる傾向に。

 一方、先見力のないレビュアは「“テレビ”化した本」「“メディア”や“テレビ”に出ている著者」といった、マスコミの権威に流されている傾向を示す表現が目立っていた。このことから、「学歴の高い人の発言だから」や「大手メディアの情報だから」という基準で物事を判断してはいけないという重要性が示唆されている。

 人工知能の進歩が取り沙汰されている現代において、AIやロボットに代替されないスキル「先見力」を学んでいこう。

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<内容例>
・「テレビCM」に潜む危ない企業の見分け方
・「証券会社」が勧めた株を絶対買ってはいけない理由
・「投資信託のリスク」は小学生でも分かる
・Amazonレビューから「先見力のある・なし」がわかる
・AIやロボットに代替されない能力とは?
・ブラック企業経営者がよく口にする言葉とは?
・大多数の人が知らない「自然エネルギーの裏事情」

掛谷英紀(かけや・ひでき)
筑波大学システム情報系准教授。「先見力」研究の先駆者。1970年大阪府生まれ。1993年、東京大学理学部生物化学科卒業。1998年、東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了、博士(工学)。通信総合研究所(現・情報通信研究機構)研究員を経て、現職に。専門はメディア工学。NPO法人「言論責任保証協会」代表を務め、過去にも「先見力検定」や「高校生先見力懸賞論文」などを実施、先見力のある人材を見分ける方法について研究している。著書に『学問とは何か 専門家・メディア・科学技術の倫理』、『学者のウソ』などがある。

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