医療が抱える矛盾に真っ向から挑むサスペンス

文芸・カルチャー

2012/2/29

 死はいつの時代においても文学のテーマだった。根源的な恐怖である一方、たまらなく人を魅了する。久坂部羊さんの最新書き下ろし小説『第五番』(幻冬舎)は、死の持つ恐怖と魅力に眩惑される医療サスペンスである。  プロローグではマールブルク熱、エイズ、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(狂牛病)、SARS、この4つの疫病発生と... 続きを読む