23年ぶりに再会した二人は恩師の死の謎に迫る…榎田ユウリ放つ感動長編『この春、とうに死んでるあなたを探して』

文芸・カルチャー

2018/3/27

 多様なジャンルで活躍する小説家・榎田ユウリの新刊『この春、とうに死んでるあなたを探して』が、2018年3月29日(木)に発売される。

 著者・榎田は2000年に『夏の塩』でデビュー。以来、榎田尤利名義で「魚住くん」シリーズや「交渉人」シリーズをはじめとするボーイズラブ作品を多数発表し、書き下ろし文庫でもヒットを連発。そんな榎田の、シリーズ以外では久々となる新作が文芸単行本として発売される。“喪失”や“死”といったテーマをミステリ調で描きつつ、読後に爽やかな感動をもたらす物語に仕上がった。

 主人公・矢口弼は38歳の元税理士。離婚を経験して仕事にも疲れた矢口は、中学時代を過ごした雨森町にひとりきりで戻る。新しい住まいは、かつての同級生・小日向の営む喫茶店「レインフォレスト」の上階。外見は変わっても中身は子どものままな小日向の騒々しさに面食らいながらも、矢口は少しずつ雨森町になじんでいく。そんなふたりに恩師の死をめぐる謎がもたらされる。先生の死は事故なのか? あるいは生徒からのいじめを苦にした自殺なのか? 23年前の真実を求めて、矢口と小日向は元クラスメイトを訪ねていく――。

 多様な人間の繋がりや家族のかたちを描き、喪失を抱えた者たちの人生を全力で肯定する、榎田らしさ全開の感動作に、書店員からも絶賛のコメントが届いているので紹介しよう。

涙ぐんだり、嬉しかったり、寂しかったり。こうも人の心を鷲掴む、何て作品だ!明正堂 アトレ上野店 増山明子さん

もういない人への想いを抱えることでこの世界は成り立っている。そのことに気づかせてくれる本。さわや書店 フェザン店 松本大介さん

 BLとエンタメ文芸の垣根を超えて数々のヒット作を生み出してきた小説家の待望の新作を楽しもう。

<目次>
1:宅配便の宛名伝票と屈辱的なあだな
2:肉じゃがは豚か牛か、そしてもんじゃ焼きにおける土手の意義について
3:芋けんぴと先生の日記とセシボンの調査力
4:二度同じことを言ったら、それは反対の意味になる暗号
5:薔薇と桜と小雪の舞うなかデロリアンに乗り、道の向こうであの人に会ったら
カバー裏に単行本限定ショートストーリーを収録

榎田ユウリ(えだ・ゆうり)
東京都出身。主な著書に『妖琦庵夜話』シリーズ、『夏の塩』をはじめとする「魚住くん」シリーズ、「カブキブ!」シリーズ、『ここで死神から残念なお知らせです。』『死神もたまには間違えるものです。』など。また榎田尤利名義ではボーイズラブ作品を多数発表し、著作数は2018年で120作を超える。魅力的なキャラクター、繊細な心情描写、巧みなストーリーテリングによってジャンルを超えた人気を博す。

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