成功したければ“ぼっち”になれ!? 年商10億を稼ぐカリスマ経営者が説く「ひとり」戦略

ビジネス

公開日:2018/4/2

 SNSなどの普及で「友達は多いほうがいい」という風潮が強い昨今に異を唱える、『ひとりでも、君は生きていける。』が2018年3月15日(木)に発売された。

 著者・金川顕教は高校時代、偏差値35から大学受験を決意。2浪の末、立命館大学に合格して卒業後は会計士事務所に就職する。高額な給料を得ていたにもかかわらず経済的な安定を手放し、たったひとりで起業。事務所もなく従業員もいなかった会社は1期目に年商4,500万円、5期目には年商10億円にまで成長した。

 なぜ金川はたったひとりで働き始めたのか? なぜ成功できたのか? 実は「ひとり」になることこそが成功の近道だったという。

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 同書では学生時代から起業後までいかに「孤独」を利用して目標を達成できたか、“したたかな孤独の戦略”が惜しげもなく語られていく。ここでは金川が語る「ひとりのルール」の中から3つ紹介しよう。

<“ぼっち”になってみろ!!>
 「実行力をつけたい」「なかなか結果が出ない」などは成功を目指す多くの人が訴える悩みだが、金川の解決方法はいたってシンプル。今いる場所や仲間の前から消えて「ひとりきり」になれ、という。

 関西のとあるヤンキー高校から大学を目指した金川は、高3の模試で偏差値が35だった。このままではいけないと思い、自分を取り巻く環境からできる限り「消えてしまう」ことを決意する。昔からつるんでいた友人の前から消え、地元からも消えて交流を断って受験勉強に邁進。結果大学に合格し、欲しいものを手中に収められた。

<「あいつはもういい」と諦められろ!!>
 金川は大学時代、2浪の遅れを取り戻して人生を有利に運ぼうと公認会計士試験合格を目指していた。1秒でも多く勉強に時間を使いたかったため、「大学のクラスメイトには、好かれるよりも嫌われる道を選ぼう。その分、勉強に専念しよう」と固く決意。

 好かれてしまえば「ご飯に行こう」「遊びに行こう」と、何かと誘われてしまう。それよりも「あいつは、もう誘わなくていいんじゃないの」と諦められる存在になってしまえば、周囲も放っておいてくれる上に自分の時間も奪われない。一生懸命周りに合わせて好かれようと頑張るより、嫌われておけばちょうどよく自分の夢に集中できるだろう。

<人生は5%、「どん底」があってもいい!!>
 同書の主張は「一生、ひとりで頑張れ!」ということではない。将来の可能性に満ちた20代や30代で、一時期「ひとり」の環境に身をおいて自分の内面を見つめること。何をしたいかを見つけて全力を向ける必要性とメリットを提案しているのである。

 金川が尊敬する祖父の言葉にあるのが「人生、5%は修行でいい」。「人生は意外と長い。人生100年といわれるこの時代、5年くらいは修行の時代があってもいい」という“じっちゃんの教え”に金川は納得。「ダメな時期もあったけど、結果、よかったじゃないか」と最後に思えればいい、失敗してもくよくよせずに人生をトータルで見ようと考えた。

 その他にも、「ひとり」になることで着実に成功を手にしてきた著者の“孤独の戦略”を紹介している一冊。金川は「自分の夢や目標を叶えたいなら、群れを抜け出すことが必要。『ひとり』で行動することこそが、本当の自由と成功を手に入れられる方法だ」と繰り返す。

 進学や卒業、就職に転職など人生のさまざまな岐路に立たされる春。勇気を出して、新しい世界に“ひとり”で飛び出してみては?

※掲載内容は変更になる場合があります。