テレビで話題騒然! 「血圧サージ」を改善して脳卒中・心筋梗塞を防げ!

健康・美容

公開日:2018/3/24

『血圧サージに殺されない50の方法―名医が教える「乱れた血圧」の整え方』(島田和幸/自由国民社)

 3月19日にTBS系列で放送された『名医のTHE太鼓判―密着! 血圧24時 突然死を防げ3時間スペシャル』の放送を機に、巷では「血圧サージ」というワードが話題となっている。血圧サージとは、普段は正常な血圧が、寝不足や飲酒などの日常のありふれた要因で、まるで大波を打つように上昇してしまう身体の不調のことだ。この血圧サージ、慢性的に高血圧である人のみならず、普段は血圧が正常である人にも十分起こりうるのだという。

『血圧サージに殺されない50の方法―名医が教える「乱れた血圧」の整え方』(島田和幸/自由国民社)を紹介させていただきたい。2010年に日本高血圧学会理事長に就任し、現在は新小山市民病院の理事長・病院長も務める島田和幸氏の著書である。本書では、血圧サージについてわかりやすく解説され、それを予防・改善するための方法が満載だ。

 実は、この血圧サージについて、昨年の10月29日に放送されたNHKスペシャルでも取り上げられている。番組内では、国内の1000万人から1800万人の人が血圧サージの危険にさらされており、さらに普段は血圧が正常な人でも900万人が血圧サージを引き起こす可能性があるとの報告も。この血圧サージは、心筋梗塞や脳卒中を引き起こしかねない曲者だ。

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 さらに、心筋梗塞や脳卒中による突然死を引き起こす要因となるのは血圧サージだけではない、と島田氏は説く。血圧サージと並んで見逃してはならないのが「モーニング・サージ」だ。これは、午前中に集中する複数の危険なファクターによって引き起こされるもので、血圧サージと同様に心筋梗塞や脳卒中の要因となりうるのだという。

 この事実やデータに驚嘆し、「自分も血圧サージなのでは…」と心配することで、血圧の急な変動を起こしてしまっては本末転倒だ。そうなってしまわないために、みなさんには一度落ち着いてもらい、本書を通して正しい知識と対処法を身につけてほしい、と島田氏は呼びかけている。

 本書が、みなさんの生活習慣を見直すきっかけとなり、血圧サージやモーニング・サージ、さらにはこれに起因する心筋梗塞や脳卒中の予防をうながす火付け役となってくれればと思う。慢性的な高血圧に悩まされている方のみならず、普段は血圧が正常な方にも読んでいただきたい1冊だ。

文=ムラカミ ハヤト