知っておけば職場で一目置かれる存在に!? 新聞の経済面がすらすら読めるようになるコツ

ビジネス

2018/4/5

 あらゆる経済的データを読み解くコツを紹介する、『図解 とりあえず日経新聞が読める本』が2018年3月25日(日)に発売された。

 新聞の経済面に目を向けると様々な数字が載っている。数字にはそれぞれ意味があり、世の中の流れをつかむ重要な指標だが、数字に対して苦手意識を持っている人も多いだろう。そんな人でも経済のニュースがわかるように、同書では基礎知識から最新の経済トレンドまでをわかりやすく解説。ここでは収録された内容の一部を紹介しよう。

<数字を読むときの3つのコツ>
過去10年間を目安に、数字の推移を追うことが1つ目のコツ。「数字の推移から何が読み取れるのか」「原因として何が考えられるのか」を考察していこう。2つ目は年齢や地域といった属性別の比較。例えば「平均給与が日本一低い地域」「地価が日本一低い地域」を明らかにした後、データの間に相関関係があれば背景を導き出せる。3つ目は、国内の数字を見たら「海外ではどうなのか?」と考えること。人口や面積などの数字に目を通すことでわかってくる事実もあるだろう。

<GDPの数字を読む>
「GDP(国内総生産)」は経済状態を測るバロメーター。一般的にGDPが前年より大きくなっていれば経済が成長していると判断できる。ただし急激すぎる経済成長は問題視されるため、おおむね先進国で1~3%、新興国なら5~7%の成長が理想値とされてきた。日本のGDPは四半世紀の間つねに500兆円規模なので、日本経済が停滞した状況にあることがうかがえる。

<日本の国家予算と税収入の数字を読む>
27年前には日本の国税収入は60兆円程度だった。2018年は58兆円なので、やや減少傾向にあることがわかる。中でも、日本の法人税率は世界最高レベルといわれているが、実際に徴収される法人税額は少ないのが特徴。税率自体が高税率でも、300兆円以上の現金をため込んでいると推測される企業群から徴収した法人税収はわずか12兆円しかない(2017年度予算)。税率と税収がかけ離れている実態からは、「納税を免れている企業が多く存在する」という現状が浮かび上がる。

<おススメの日経新聞の読み方>
日経新聞の情報量は文庫本640ページ、およそ2冊分に相当する。つまり毎日全ての項目に目を通すのはそもそも無理な話。そこでおススメの読み方を紹介しよう。

・毎日1面だけはじっくり読む
1面は重要事項の要約がまとめられている。
・その他のページは見出しだけ読む
気になった見出しはリードを読み、さらに知りたい場合は本文を読む、という手順。
・毎日、指標(数字)をメモする
「円相場」「日経平均株価」「日銀短観」など、自分が気になる数字をメモして追っていく。
・自分のトップ3ニュースをつくる
新聞に目を通して気になったニュースを3つ決める。数字も交えて人に手短に語れるレベルを目指そう。

 経済データの読み方をしっかり身につければ周りの人から一目おかれる程、経済に詳しい存在になれるはず。今まで苦手意識を持っていた人も、これからは経済面に目を通してみては?

山本博幸(やまもと・ひろゆき)
1976年早稲田大学商学部卒業後、野村證券に入社。ベルギーにあるヴァン・カトリック大学の大学院に社費留学、野村中東投資銀行社長、野村証券ソウル支店長、野村證券投資調査部長、野村フランス代表取締役社長、大阪経済大学大学院経営情報学科非常勤講師(兼務)を歴任。2016年4月より帝京大学経済学部経営学科教授を務める。日本証券経済学会所属。専門分野は投資管理論、証券経済学、経営経済学、欧州学。研究テーマは「欧州投資信託ビジネスの現状」、「わが国のプライベートバンキング/現状と今後」、「日仏の国家経営比較」、「大企業病」、「経済発展と国民の幸福」。

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