「あいまい言葉」はNG! 新社会人が絶対に知っておきたい仕事のコツ

ビジネス

公開日:2018/4/11

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『面倒な“やりとり”がシンプルになる仕事のコツ48』(伊庭正康/かんき出版)

 仕事を効率的に進めるためのポイントを解説した、『面倒な“やりとり”がシンプルになる仕事のコツ48』が2018年4月9日(月)に発売された。

 同書は“報連相”やメール、社内外の人に向けた応対や仕事のスピードを上げる伝え方を解説。あらゆる“無駄なやりとり”を効率化して、仕事の効率を上げるためのノウハウを紹介していく。

 多人数で取り組む仕事をより速くするには、個人のスキルを磨くだけでは限界がある。仕事のスピードを上げるためには上司や部下、同僚や取引先との“やりとり”を効率化しなければいけない。

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 もしも「なるべく早くお願いします」「反対の声がたくさんある」「事務所がかなり狭い」といった言葉を仕事中に使っている場合は、話の内容が正確に伝わっていない可能性がある。行き違いが起こり、仕事が滞る可能性が高い表現はビジネスではNG。仕事上のコミュニケーションでは「あいまいさ(ニュアンス)」を排除することが重要だ。

 例えば、キャンペーン広報の案に対して修正を依頼するメールを見てみよう。メールの中に「若手社員のやる気が出る、そんな文面にしたいと考えています」「忙しい彼らにもささる文面をお願いできないでしょうか? 大田さんのセンスにお任せしたいと考えております」といったあいまいな表現が入っていると、やりとりがスムーズに進まないだろう。

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 メールの文面からは「相手の力に期待したい」「責任を相手に押しつけたい」という心理が見てとれる。しかし具体的な指示が無ければ、受け取った相手が混乱して行き違いを起こしかねない。

 このシーンなら「以下の要素を盛り込んでいただいてよろしいでしょうか?」と前置きした上で、盛りこんで欲しい要点を具体的に示しておけば、伝えたい意図が明確になる。

「丁寧に伝える」とは言葉を増やすことではなく、「具体的」に伝えること。とっさにあいまいな表現が出ないようにするためには、自分で「NGワード」を決めてルール化しておくといい。習慣化すればとっさの場面であいまいな言葉が出てこなくなるはず。言葉に対する感覚は人それぞれなので、誤解を生まない慎重な言葉遣いを心がけよう。

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“あいまい語”を「NGワード」に

<掲載内容例>
・「よかれと思ってやる」のをやめる
・伝言やハガキの「手書きコメント」をやめる
・「すぐにやります!」をやめる
・いちいち「会いにいかない」
・説明は「手ぶら」で勝負する
・「ちなみに」という言葉を使わない
・報告は「ていねい」より「拙速」に!
・「SOS」は早めに伝えれば問題ない
・お願いする際は「仕上がりは70点」で十分と考える
・「あいまいさ」をなくすお願いの仕方とは?
・夜間と休日にメールをしない
・文章入力は「2文字」で!
・いつものメールを0秒で
・即レスの人は「自分をノセる」方法を知っている

伊庭正康
1969年京都生まれ。1991年リクルートグループ入社。プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰を4回受賞するなど、累計40回以上の社内表彰を受け、営業部長に昇進。その後、30代で株式会社フロムエーキャリアの代表取締役に就任するなど、若くして重要ポストを歴任する。2011年、企業研修を提供する株式会社らしさラボを設立。自ら年間200回を超えるセッション(営業研修・営業リーダー研修・コーチング・講演)をさまざまな業種の企業に提供。また、ストレスコーピングコーチとしてビジネスパーソンのメンタルタフネス強化の支援も行っている。著書に、『すべてを手にする人が捨てている41のこと』、『残業ゼロの人の段取りのキホン』『数字を上げる人の営業・セールストークのキホン』、『強いチームをつくる! リーダーの心得』『営業の一流、二流、三流』など多数。

※掲載内容は変更になる場合があります。