子どもの「1人でできた！」大切にしてる？ 自分で考えて動ける子になる「モンテッソーリの育て方」

　こどもの思考力や学習能力を育てるヒントをまとめた、『自分で考えて動ける子になるモンテッソーリの育て方』が2018年6月20日（水）に発売された。

　20世紀初頭にイタリアのマリア・モンテッソーリによって考案された“モンテッソーリ教育”は、こどものポテンシャルを大きく引き出す方法。いま最も注目されている教育法のひとつで、将棋の藤井聡太棋士を育んだとも言われている。他にもウィリアム王子や英国王室で知られるジョージ王子、フェイスブック創業者であるマーク・ザッカーバーグ、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス、ジョージ・クルーニーらも受けたとされる世界標準の子育てメソッドだ。

　日本の教育現場で始まりつつある「アクティブ・ラーニング」は、主体的かつ対話的に学ぶ学習方法。実は既に100年前からモンテッソーリ教育では、アクティブ・ラーニングが実践されていた。そんなアクティブ・ラーニングにも、こどもの思考力・学習能力の発達を導くヒントが詰まっていると言える。

　モンテッソーリの教えによって、こどもは以下のように育っていく。
・自分で順序立ててものを考えることができる
・状況の読み取りが早く、臨機応変に対処することができる
・1人でたじろがず、責任ある行動がとれる
・礼儀正しい
・自己肯定感が高い

　モンテッソーリの教えに触れていると、自分で考えて動ける力がドンドン培われていく。「モンテッソーリ教育の基礎」から「親として持っておきたい心がまえ」まで、子育てに奮闘するお母さんが知りたい情報が満載の1冊。子育ての参考として役立ててみてはいかがだろうか。

＜もくじ＞
CHAPTER0 「モンテッソーリ教育」ってなあに？
・モンテッソーリ教育の始まり
・モンテッソーリの「お仕事」 ほか
CHAPTER1 こどもを伸ばす親の心がまえ
・「結果」より「過程」を大切にして育てる
・まず、こどもに共感する
・失敗を受け入れる ほか
CHAPTER3 【ためになるモンテッソーリ理論】0～3歳、3～6歳はどう発達するの？
・発達の4段階
・0～3歳の特徴 自己肯定感が育まれる ほか
CHAPTER4 【ためになるモンテッソーリ理論】知ると見方が変わるこどもの「敏感期」
・「敏感期」ってなあに？
・敏感期中のこどもはどんなことにこだわるの？ ほか
CHAPTER5 「こんなときどうしよう？」お悩みシーン別モンテッソーリ流解決のヒント
＜食事編＞
・食べ物で遊んだり、スプーンを投げたりして、ごはんを食べないとき
・ごはん前やごはん後に「おやつたべたい」と言うとき
＜遊び編＞
・せっかく買ったおもちゃで遊ぼうとしないとき
・1人遊びしかしなくて、みんなと遊ばないとき ほか
＜学び編＞
・「やりたい、やりたい」となんでもやりたがるとき
・こどもがひらがなや数字に興味を持ったとき ほか
＜暮らしのマナー＞
・やたらと走り回るとき
・物を散らかしたり、出しっぱなしたりして片づけないとき ほか
＜感情編＞
・おかあさんが見えなくなると泣きわめくとき
・こどもがイヤイヤ期で困ってしまうとき ほか
＜睡眠編＞
・眠るときにぐずったり泣いたりして大変なとき
・眠る時間なのに「眠くない」と言って遊び始めるとき ほか
付録 1人で着替えやすいおすすめアイテム
1人で着替えやすい服
1人で着替えるのが難しい服 ほか

上谷君枝（かみや・きみえ）
「モンテッソーリ 久我山こどもの家」園長。1985年に東京国際モンテッソーリ教師トレーニングセンターにて、3～6歳モンテッソーリ国際教師資格（ディプロマ）を取得。88年に「自然の中でのモンテッソーリ教育 高尾こどもの家」を開園。現在は久我山こどもの家を運営。33年間、モンテッソーリ教師として、こどもがよりよい人生を選択できるよう、自立した人生を送ることができるよう、ママたちの手助けをしてきた。また、カンボジア西部バンテイメンチェイ州で小学校づくりに参加するなど、活動の場を広げている。

石田登喜恵（いしだ・ときえ）
「モンテッソーリ 久我山こどもの家」教師。「モンテッソーリ 善福寺子どもの家」に通い、モンテッソーリ教育に出会う。共立女子短大卒業後、イギリスに留学。帰国後自らの根幹であるモンテッソーリ教育を学ぶために、東京国際モンテッソーリ教師トレーニングセンターにて、3～6歳モンテッソーリ国際教師資格を取得。横浜、上海の「美しが丘こどもの家」で勤務した後、高尾こどもの家に勤務。0～3歳の乳幼児期の重要性を痛感し、アメリカデンバーAMIモンテッソーリ乳児アシスタントコースにて0～3歳モンテッソーリ国際教師資格を取得。06年、久我山こどもの家インファントクラスを創設し、現在に至る。

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