大人気シリーズ第3弾『続々ざんねんないきもの事典』もランクイン! 6月5日調べ「トーハン 週間ベストセラー」Pick UP!

文芸・カルチャー

更新日:2018/7/3

 6月5日調べの「トーハン 週間ベストセラー」が発表されました。各ジャンルから注目の本をピックアップしてご紹介します。

 総合ランキング1位は『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(今泉忠明 監修、下間文恵、徳永明子、かわむらふゆみ 絵/高橋書店)。一生懸命なのに、どこか“ざんねん”な122種類の生き物たちにスポットを当て、愛らしいイラストとともに、思わず笑ってしまう生態が紹介されています。生き物たちの生息地や大きさ、特徴などを記したプロフィールデータや、生き物たちが“ざんねん”な生態を残している理由である「進化」についても解説。子どもも大人も生き物について楽しく学ぶことが出来ます。第2弾「続ざんねんないきもの事典」は9位、5月末に発売になったばかりの第3弾「続々ざんねんないきもの事典」は8位と、シリーズ3巻全てが10位以内にランクインしました。

 2016年5月に第1弾が発売されて以降、様々なメディアで取り上げられ、トーハンランキングにも同年10月に初登場してから今週までに計52週ランクインしています。5月5日に発表された「小学生がえらぶ!“こどもの本” 総選挙」では、堂々の1位を獲得しました。新刊の「続々ざんねんないきもの事典」にはリクエストの多かった「植物」や理科の授業で習う「微生物」も収録。まだまだ「ざんねんないきもの」ブームは続きそうです。

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 総合ランキング2位の『漫画 君たちはどう生きるか』(吉野源三郎 原作、羽賀翔一 画/マガジンハウス)は、6月1日に発表した「トーハン調べ 2018年上半期ベストセラー(集計期間=2017年11月26日~2018年5月25日)」で第1位を獲得しました。週間ランキングでは、今週までに計31週ランクイン。漫画版と小説版合わせて合計250万部を突破しています。

 原作は児童文学者、編集者であり、岩波少年文庫の創設にも尽力した吉野源三郎が、1937(昭和12)年に発表した本です。約80年も前に発売された本がこれほど売れた理由としては、様々なメディアで取り上げられたこともありますが、購入して読んだ読者が自分の子どもや孫にプレゼントするなど、周囲の人に口コミで広めていくケースが多いことも、ベストセラー化の要因のようです。また、2017年11月に「全国学校図書館協議会選定図書」、2018年5月に公益社団法人日本PTA全国協議会推薦となり、教育現場で活用される場面も増えています。今だからこそ読むべき、と幅広い世代から評価されている本です。

 3位の『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』(牧田善二/ダイヤモンド社)は「2018年上半期ベストセラー」で総合8位にランクインしていますが、最近の週間総合ランキングではランク外となっていました。ところが、5月18日にTBSテレビ「金スマ(中居正広の金曜日のスマイルたちへ)」で取り上げられ、すぐランキングに復活。5月29日の総合ランキングで初の1位となりました。

 紹介した本は全国の書店、またはオンライン書店「e-hon」でお求めいただけます。また、「トーハン 週間ベストセラー」はトーハンのホームページでもご確認いただけます。

■e-hon公式サイト(https://www.e-hon.ne.jp)