子どもに「自分の考える幸せ」押しつけてない? 「親も子も幸せになる子育て」とは

出産・子育て

2018/8/9

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『「幸福学」が明らかにした 幸せな人生を送る子どもの育て方』(前野隆司/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 親であれば、自分の子どもには幸せでいて欲しいと願うだろう。しかし、自分の子どもを他の子どもと比べてしまったり、「良い学校に進学することが幸せ」だと進路に口を出す親は多い。
 子どもの幸せを願っていたはずなのに、いつの間にか「自分の考える幸せ」を自分の子どもに押しつけてしまうのだ。

 では、子どもが心から幸せな人生を送るために、親はどのように関わればいいのだろうか。

『「幸福学」が明らかにした 幸せな人生を送る子どもの育て方』は、人間の幸福のメカニズムを科学的に研究する「幸福学」の視点から見て、子どもだけではなく親も一緒に幸せになれる子育ての方法を学ぶことができる。

■幸福学が発見した「幸せの4つの因子」
 幸せには、長期的なものと短期的なものがある。経済学者のロバート・フランクは、周囲との比較で満足を得るものを「地位財」、他者との相対的な比較とは関係なく幸せが選べるものを「非地位財」と整理した。

 イギリスのことわざで、「1日だけ幸せでいたかったら床屋に行け。1週間だけ幸せでいたかったら車を買え。1ヵ月だけ幸せでいたかったら結婚しろ。1年だけ幸せでいたかったら家を買え。一生幸せでいたかったら、正直者でいることだ」というものがあるが、長続きする幸せは、非地位財によってもたらされる。

 本書の著者である前野隆司氏らは、多くの研究で得られた幸せとの相関が高い多数の要因のうち、心的要因のみを抽出し、アンケート調査を行い因子分析をした。その結果、「長続きする幸せ」には、次の「4つの因子」が大きく影響することがわかったのだ。

(1)「やってみよう!」因子(自己実現と成長)
(2)「ありがとう!」因子(つながりと感謝)
(3)「なんとかなる!」因子(前向きと楽観)
(4)「ありのままに!」因子(独立と自分らしさ)

 この4つの因子は、トレーニングすることで鍛えることが可能だという。本書では、この「幸せの4つの因子」を高める方法や「幸福体質」になるためのトレーニングが紹介されている。また、子育てによくある悩みを集めQ&A形式で掲載。

 子どもが学校に行きたがらない、子どもが勉強しない、周りの目が気になる人は、ぜひ本書を読んで、親子で一緒に幸せになる方法を学んでほしい。