医師と作家の顔を持つドンファンに愛された女たちの切なる願いとは? 海堂尊の書き下ろし最新作『阿修羅のいる風景』が公開!

文芸・カルチャー

2018/10/11

写真提供=Getty Image

「チーム・バチスタ」シリーズほか、数々のメディカルエンターテインメント小説が人気の作家・海堂尊氏。最近も『ブラックペアン1988』がドラマ化され、大きな話題となった。著作のほとんどは、東京近郊の架空都市「桜宮市」を中心とした世界の中で時代を越えて展開し、登場人物たちも交錯している。海堂氏は、Ai(オートプシー・イメージング:死亡時画像病理診断)の提唱者であり、その重要性が描かれている作品も多い。

 そんな海堂氏の書き下ろし最新作『阿修羅のいる風景』(全5話)が、JTが運営するWEBサイト「ちょっと一服ひろば」で公開される。一話については、特別に「ダ・ヴィンチニュース」の特設ページでも読むことができる。

 物語は、とある雑誌の編集部から始まる。

「というわけで、まひろちゃん、いつも頼んでいるこのコラム、今回は三回分を三週間で仕上げてくれないかなあ」

 フリーライターの高橋まひろが、こんなふうに編集長に切り出されたのは『その人を偲ぶ』という亡くなった伴侶についてのインタビュー連載の打ち合わせ時だ。通常なら一人のところを今回に限っては三人の女性に取材して特急で原稿をあげろという。こんな特別対応が許されるのは、いったいなぜ?と息巻いた彼女だったが、故人である“その人”の名前を聞かされて納得した。

「医師で作家の、緋文字隼人(ひもんじはやと)先生だよ」

 半年前に亡くなった緋文字氏は、複数の女性と浮き名を流した日本のドンファンとして知られ、ある企業の会長のお気に入りでもあったのだ。観念したまひろに資料を渡しながら、編集長は条件をひとつ付け加えた。

「三人とも……」

 なんたるむちゃぶり! ハードルをめいっぱい高くするような条件をさりげなく提示され、あわてふためくまひろだったが……。

 ドンファンに愛された女性たちが出した条件とはいったいどんなものだったのか。
 そして、まひろはそれをクリアできるのか――。

 “ブラックペアン”も重要なアイテムとして登場します!

⇒「阿修羅のいる風景(第1話)」(ダ・ヴィンチニュース)
⇒「ちょっと一服ひろば」(JT)