文芸は『沈黙のパレード』、ビジネスは『バカとつき合うな』が1位!「トーハン週間ベストセラー」

文芸・カルチャー

公開日:2018/11/7

 11月6日調べの「トーハン 週間ベストセラー」が発表されました。各ジャンルから注目の本をピックアップしてご紹介します。

 総合、及び単行本・文芸書ランキング1位は、東野圭吾氏の「ガリレオ」シリーズの最新刊『沈黙のパレード』(文藝春秋)。

 町の定食屋の看板娘・佐織が突如行方不明になり、数年後に遺体となって発見された。容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男・蓮沼。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまい、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。そんな蓮沼が、町内の秋祭りのパレード当日に突然死亡した。復讐劇はいかにして遂げられたのか。超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める……。

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 1998年に第1作『探偵ガリレオ』が発売となってから20年。今回も大きな謎が天才物理学者・湯川学、湯川の友人の捜査一課刑事・草薙、草薙の部下・内海薫の前に立ちはだかります。単行本では6年ぶりとなるファン待望のシリーズ最新刊で、発売直後からランクインし、3週連続で1位となっています。

 総合10位、ビジネス書1位には『バカとつき合うな』(徳間書店)がランクイン。実業家の堀江貴文氏と、芸人の西野亮廣氏による初の共著です。「人と同じことをやりたがるバカ」「『自分の常識』を平気で振りかざすバカ」「空気を読むバカ」など、お互いの人生で出会った世の中に溢れる28種類の「バカ」をあげ、彼らとの付き合い方を指南。最終章では、堀江氏と西野氏がお互いを「バカ」と評し、「悪いバカ」の真似をせず、失敗を恐れず行動する「いいバカ」になろうと説いています。西野氏は、11月16日にビジネス書『新世界』(KADOKAWA)、12月6日には絵本『ほんやのポンチョ』(幻冬舎)と更に2冊の新刊を発売します。カテゴリーの異なる書籍を3ヶ月連続で発売するのは異例のことで、『革命のファンファーレ』や『えんとつ町のプペル』(共に幻冬舎)に続く各ジャンルの新刊にも注目が集まりそうです。

 単行本 ノンフィクション3位には『チーム・ブライアン 新たな旅』(ブライアン・オーサー著、樋口 豊 監修、野口美惠 構成・監修/講談社)が初登場。平昌オリンピックで男子シングル2連覇の偉業を達成した羽生結弦選手のコーチ、ブライアン・オーサー氏による本です。前作『チーム・ブライアン 300点伝説』を大幅改訂するとともに、羽生選手がシーズン中に怪我をした後の日々、平昌の演技までの軌跡を、名コーチが語り尽くします。10月23日発表のランキングでは『YUZURU(2) 羽生結弦写真集』(羽生結弦 著、能登 直 著・撮影/集英社)が3位にランクイン。羽生選手は先日行われたフィギュアスケートグランプリシリーズ第3戦にて世界最高得点で優勝するなど、今シーズンも更なる活躍が期待され、関連書にもますます注目が集まりそうです。

 紹介した本は全国の書店、またはオンライン書店「e-hon」でお求めいただけます。また、「トーハン 週間ベストセラー」はトーハンのホームページでもご確認いただけます。

■e-hon公式サイト(https://www.e-hon.ne.jp)