全米で100万部! ビル・クリントンが書いた『大統領失踪』は、どこまでがフィクション?

文芸・カルチャー

2018/11/20

『大統領失踪(上・下巻)』(ビル・クリントン、ジェイムズ・パタースン:著、越前敏弥、久野郁子:訳/早川書房)

 4年ごとの大統領選挙の中間の年に実施されるアメリカの「中間選挙」。11月6日に行われトランプ政権の話題はつきないが、“大統領”といえば、注目すべき小説がまもなく発売されようとしている。

“元大統領”ビル・クリントンが書いたサイバーテロ小説『大統領失踪(上・下巻)』(早川書房)だ。本書は、全米で100万部を突破、Amazon.comで2700超の5つ星がつく人気ぶり。アメリカを襲うサイバーテロに大統領が無謀にもたった一人で立ち向かう、迫真のエンターテインメントとなっている。

 日本で書籍が発売されるのは12月5日(水)。出版元は、海外翻訳の老舗として知られ、読書好きから根強い人気を誇る早川書房(@Hayakawashobo)なのだが、発売前に「ネタバレ」させてしまうという異例のプロモーションを決行。上下巻あわせて656ページにもおよぶ本編のダイジェスト版(110ページ)が用意され書店員さんなど関係者に配布された。ダイジェスト版の表紙には、「本書の結末に触れる部分があるのでご了承ください」と記載され、本編を読まずしても内容がわかってしまうという大胆な企画だ。

 Twitter上では、「どこまでリアルなのか気になる。ホワイトハウス内部の描写がえぐいらしいど」「しかし元大統領が共著とはいえこんな小説を書くなんて。ものすごいエンタメ時事小説」「さすが元大統領というホワイトハウスや関係者の力関係や行動の詳しい描写と、ぼろかすにやられているアメリカのサイバー防衛など多様なエンタメ要素を盛り込んだ読み応えのある1冊」「アメリカ大統領の仕事のディティールについては本職の方が書いているので過去最高じゃないかと」といったコメントが。本書に期待して間違いないだろう。

 また、『大統領失踪』翻訳者のひとり、越前敏弥さんは以下をツイート。

『ニューズウィーク日本版』に寄稿した政治学者の土屋大洋氏は、「この小説はクリントン夫妻の強烈な意趣返し」と記している。2018年も終盤、この作品を読まずして終われるのか!? みなさんの作品の賛否をぜひ聞かせてもらいたいが、その前に早川書房さんの発売前ネタバレ企画はあり? なし?