「これが本当に新人作家の作品!?」マガジン史上5人目の“特選”を獲得した『紙飛行機とデンパ塔のお話』に大反響

マンガ

公開日:2019/1/27

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『週刊少年マガジン』8号(講談社)

 2019年1月23日(水)発売の『週刊少年マガジン』8号に、特別読み切り『紙飛行機とデンパ塔のお話』が登場。空と地上、そして幸福にまつわる物語は、「これが本当に新人作家の作品!?」「メッセージ性が深くて思わず泣いてしまった」「マガジンにふさわしい才能」と話題になっている。

 期待の新人漫画家・川崎朝木が手がける同作は、第101回新人漫画賞特選を受賞した作品。特選は長い歴史の中で4人しか受賞していないハイレベルな賞で、川崎は5人目の特選受賞者としてその名を連ねた。

 物語の主人公は、高い塔の上で暮らす少女・ひかり。ひかりには塔に来る前の記憶がなく、定期的に届く食料や物資だけを頼りに生活している。たった1人で生き続けるひかりの唯一の話し相手は、無線越しに話しかけてくる“デンパおじさん”。ひかりはデンパおじさんとさまざまな話をしながら、塔から脱出するための作戦を片っ端から試していく―。

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 デンパおじさんとひかりは“幸福”について話し合い、ひかりは塔の上の生活を振り返って自分なりの答えを導き出す。しかし物語の後半では意外な真実が次々と明かされ、想像を超えるラストシーンに収束した。読者からは「ありえない設定だけど、人の心がリアルに描かれてる」「ストーリーももちろんだけど読者を引き込む構成が上手い」「読み切りでこんなに感動させられると思わなかった」と絶賛の声が続出。「川崎朝木さんの作品もっと読んでみたい」「完全にファンになりました」と、次回作への期待も高まっているようだ。

『マガジン』のWEB漫画サイト「マガポケ」内のマガポケベースでは、川崎へのインタビューを公開。川崎が漫画家を目指し始めたきっかけや、作品の裏側について語られている。川崎は他誌にも何度か持ち込みをしていたのだが、なかなか作風を受け入れてもらえず苦戦。しかし同じように他誌では受け入れられなかった『進撃の巨人』が『マガジン』では評価されたというエピソードを思い出し、『マガジン』新人賞への応募を決意したそうだ。

 次回作について川崎は、「“エンターテインメント性”を追求したい」とコメント。新たな才能が再び『マガジン』に現れる日を心待ちにしていよう。