春の連ドラ、嵐・大野VS相葉に注目

更新日:2012/5/25

 4月クールの連続ドラマでは、嵐・大野智と、相葉雅紀の二人が“名探偵”でガチンコ対決する。  

 大野が主演するのは、『鍵のかかった部屋』(月曜21時/フジ)。
原作は貴志祐介の防犯探偵・榎本シリーズで、防犯コンサルタントの榎本と弁護士・純子のコンビが密室事件を解き明かす。ドラマ版榎本は、セキュリティ会社の作業員役として事件にかかわりはじめる。耳にイヤホンをしたまま無言で登場するのがお決まりで、かと思えば施錠に関するマニアックな知識をとうとうと喋り出す……。原作以上に奇人ぶりが際立つ演出は、大野の醸す雰囲気とハマりそう。「ガリレオ」シリーズの湯川博士のような特異なキャラに成長するかも。

 一方の相葉は、『三毛猫ホームズの推理』(土曜21時/日テレ)で、血を見るのが大の苦手で女性恐怖症……と弱点だらけのヘタレ刑事・片山を演じる。

 原作は、赤川次郎のロングセラー「三毛猫ホームズ」シリーズ。注目は、原作に大幅なアレンジを加えている点だ。うだつの上がらない片山を支える存在に、オリジナルキャラとして行動派の兄・ヒロシ(藤木直人)が加わる。さらに、事件解決を誘導する片山の飼い猫ホームズは、マツコ・デラックスが扮する。原作イズムを踏み外さないことが、原作モノをヒットさせる鉄則なのだが……。不安もありつつ、“相葉刑事”と“マツコホームズ”の化学反応に期待。

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文=平山ゆりの(『日経エンタテインメント!』BOOK担当。発売中の『日経エンタ!』5月号では、ニコニコ動画やYouTubeといった“オルタナティブ”なメディアの最新動向を大特集!)

(ダ・ヴィンチ5月号 「出版ニュースクリップ」より)