上野動物園が全面協力! ユニークな生態をもつ“キモカワ珍獣”が主役の絵本『ぼくたちハダカデバネズミ』新登場

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更新日:2019/4/19

 2019年4月12日(金)に、大人気の珍獣“ハダカデバネズミ”を主役とした絵本『ぼくたちハダカデバネズミ』(文:平田昌広、絵:平田景/汐文社)が発売される。同書は制作に上野動物園が全面協力しており、子どもだけでなく大人も楽しめる一冊だ。

『ぼくたちハダカデバネズミ』(文:平田昌広、絵:平田景/汐文社)

“キモカワイイ”という言葉がピッタリの個性的なハダカデバネズミ。しわしわで毛がほとんどない肌は、まさにハダカそのもの。ここ最近は上野動物園のハダカデバネズミコーナー前でも、子どもたちの「ハダカだー!」「かわいいねー」「きもちわるいー(笑)」といった声が連日飛び交っている。中には昼寝部屋で折り重なって眠るハダカデバネズミの姿を眺め、「ねてるの~?」「死んでるの~?」とコーナー前から動かない子どもも少なくないようす。

 飼育担当者も、「本当にユニークな動物で注目が集まっている。多くの研究者が興味を持つのもよく分かる」とその人気ぶりを分析。もはやハダカデバネズミは、動物園のアイドル的な存在といえるのかも。

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 そんなハダカデバネズミだが、個性的なのは外見だけではない。哺乳類では珍しい“真社会性”という生態をもち、アリやミツバチといった昆虫によく見られる社会構造を築いている。ちなみにこの真社会性とは家族集団を形成した階級社会であったり、子育ては群れで行うといった特徴がある。

 絵本では“そうじデバ”“あなほりデバ”“じょおうデバ”“たたかいデバ”など、土の中で役割分担しながら暮らすハダカデバネズミたちの物語が繰り広げられている。さらに巻末では生態などを写真入りで紹介する「デバデバニュース」も掲載。貴重なハダカデバネズミの秘密がたっぷりと詰まった、繰り返し読みたくなる一冊に仕上がっている。

写真提供:汐文社/上野動物園にて撮影

 また同書は、大ベストセラー『ざんねんないきもの事典』シリーズを監修する動物学者・今泉忠明も大絶賛。帯には「自分がハダカデバネズミだったら、どんな役になりたいかな。この本を読んで、考えてみると楽しいよ」といったコメントも寄せている。この機会にぜひ、ヘンテコで楽しいハダカデバネズミの暮らしを覗いてみよう。