全米人気No.1児童書が日本上陸! 子どもが初めて自分で読む本、それが『ドッグマン』!

マンガ

公開日:2019/4/20

『ドッグマン』(デイブ・ピルキー:著、中井はるの:訳/飛鳥新社)

 アメリカで累計発行部数2300万部を誇るベストセラー児童書『ドッグマン』。その日本語版『ドッグマン』(デイブ・ピルキー:著、中井はるの:訳/飛鳥新社)がいよいよ2019年4月24日に発売される。

 主人公の「ドッグマン」は、屈強だけど頭は空っぽの警官と、体は弱いけど頭のいい警察犬の、カラダとアタマがくっついて誕生した最強のスーパーヒーロー。悪さばかりしながらもどこか憎めない宿敵の「猫のピーティー」が巻き起こすおバカな事件を、ひらめきとユーモアで解決していく痛快な物語だ。

 このマンガは、子どものころADHD(注意欠陥多動性障害)だったという著者により、「小学生が描いたマンガ」という世界観で作られた作品。著者は、授業中に叱られて廊下に出されていた時に先生の目を盗んでマンガを作っていたという。マンガの枠や吹き出しの文字が1つ1つ手書きで愛らしく、物語のストーリーも壮大だ。

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 その特異な才能は大人が読んでも感心するが、子どもが描く世界観はやはり子ども同士通じるものがあるようで、透明人間になれるスプレーや何でも吸い込める巨大な掃除機といった夢のアイテムが登場したり、ところどころにパラパラ漫画が仕掛けられていたりと、子どもたちを虜にするポイントがいっぱい詰め込まれている。

 それゆえアメリカではこれまでに1~6巻が発売され、最新刊の初版部数はなんと500万部! ニューヨークタイムズ・ベストセラー「児童書シリーズ部門」1位を今年に入って不動のものにしている。

 翻訳を担当するのは『グレッグのダメ日記シリーズ』や『ワンダー』を手掛ける児童書翻訳のスペシャリスト・中井はるのさん。中井さんは「絵本から本へと移る最初の1冊に最適」と太鼓判を押している。

 日本語版はオールカラー240ページで、対象年齢は6歳~。『おしりたんてい』や『かいけつゾロリ』にはまっている小学生には特に読んでほしい作品だ。

文=齋藤久美子