腹筋崩壊…! 「渋谷がつらい」=老いを実感すること(笑)電車で取扱注意の『妄想国語辞典』が話題

文芸・カルチャー

2019/6/24

『妄想国語辞典』(野澤幸司/扶桑社)
『妄想国語辞典』(野澤幸司/扶桑社)

 現在発売中の書籍『妄想国語辞典』(野澤幸司/扶桑社)が、ネット上で大きな話題を呼んでいるようだ。同書はヴィレッジヴァンガードのフリーペーパー『VV magazine』で連載中の「22世紀の言葉」に、新作を加えて書籍化したもの。手に取った人からは、「面白すぎて電車の中では読んでいられないwww」「めちゃくちゃ共感できるから読んでいて本当に楽しい!」と絶賛の声が相次いでいる。

 著者の野澤幸司氏は、ハガキ職人を経てコピーライターになったという変わった経歴の持ち主。普段はさまざまな広告のコピーやCMの仕事をこなす“コトバ”のスペシャリストでもある。そんな野澤氏が世の中にないコトバを勝手に作り出し、勝手に広めていくという企画をコツコツと続けていた。そしてついに「あるある!」と共感したり、クスッと笑える珠玉の1冊が完成。

 いくつか例文をご紹介しよう。

“行けたら行きます”【意味】絶対に果たされない約束。

“ここだけの話”【意味】みんな知っていること。

“トビラ開けたら和式トイレ”【意味】げんなりする・期待はずれ。

“パスポートどこだっけ”【意味】悲劇の前触れ。

“病み上がりの生牡蠣”【意味】賭けに出ること。

“伸びしろ採用” 【意味】一か八かの選択

 コトバと意味を照らし合わせて情景を思い浮かべると、誰もが似たようなシーンに直面したことがあるのではないだろうか。同書は存在しない日本語を勝手に紹介してしまうという“妄想”の集大成だ。ちなみに帯文には言語学者・金田一秀穂氏から、「豊かすぎる日本語 奇天烈にして秀逸」という賛辞が寄せられている。

『妄想国語辞典』というユニークなタイトルも相まって、書店で思わず立ち止まってしまった人も多いよう。購入者からは、「チラッと立ち読みしただけで笑いを堪えることができなくなり、すぐに購入を決意しました」「こういう本大好き。1日中読んでいられる!」「友人との会話中、隙があれば使いたくなる日本語ばかり」「大学の空き時間、みんなでこの本のコトバから意味を当てるクイズをして盛り上がってます」「令和になって一番最初に読んだのがこの『妄想国語辞典』だった。いきなり当たりを引いて幸先が良さそうだわ」など絶賛する声が続出。中には自ら妄想の日本語を作り出し、ネット上で披露する人も。

 また、イメージキャラクターには、映画『カメラを止めるな!』の主人公・日暮隆之を演じた濱津隆之を起用。同書には濱津の撮りおろしグラビアも多数掲載されている。意外にも「『なんで濱津さんのグラビア?』というツッコミ要素があるのもこの本の魅力だと思う(笑)」「濱津さんと『妄想国語辞典』の相性が抜群すぎて笑える」といった声が多く、好評を博しているようだ。

 爆笑必至のため、公共の場において1人で読むのは注意が必要な1冊と言えるかもしれない。しかし『妄想国語辞典』を読んでおけば、休憩時間や飲み会などで会話のネタになることは間違いないだろう。気になる人は、ぜひ一度書店に足を運んでみてはいかが。