京都の新たな魅力を表現しよう! 新人作家の発掘や育成を目指す「京都文学賞」創設

文芸・カルチャー

更新日:2019/7/16

「京都文学賞」公式サイトより

 昨年「世界文化自由都市宣言」40周年を迎えた京都市は、今年新たに「京都文学賞」を創設。“京都”を題材とする小説を「一般部門」「中高生部門」「海外部門」の3部門で全国から公募し、新人作家の発掘や育成を目指す。

 作品の選考に関しては、書評家などの専門家による一次選考、一般募集の読者選考委員による二次選考、京都ゆかりの著名人による最終選考というプロセスを辿る。ちなみに京都を題材にした小説であれば、純文学、ミステリー、ホラー、ファンタジーなどジャンルは問わないので、比較的自由度の高い文学賞と言えるかもしれない。

 また気になる最終選考の審査員だが、今回は数多くの小説やエッセイを手掛ける作家・いしいしんじ氏、元編集者の文芸評論家・校條剛(めんじょうつよし)氏、現在発売中の雑誌『ダ・ヴィンチ』8月号で「作家と旅」特集にも登場している作家・原田マハ氏の3人が選ばれた。

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 ここで賞の詳細もご紹介しよう。

<一般部門>
最優秀賞・1点⇒賞金100万円、出版化
優秀賞(または選考委員特別賞)・1点⇒賞金50万円

<中高生部門>
最優秀賞・1点⇒図書カード10万円分
優秀賞・1点⇒図書カード5万円分

<海外部門>
最優秀賞・1点⇒賞金10万円

「京都文学賞」には、KADOKAWA、 河出書房新社、幻冬舎、講談社、集英社、新潮社、PHP研究所、文藝春秋といった出版社も協力。さらに、京都にゆかりのある人気作家の綾辻行人氏、藤野可織氏、望月麻衣氏、森見登美彦氏がアンバサダー(応援大使)に就任。それぞれの視点から「京都文学賞」を盛り上げてくれるのではないだろうか。

 作品の応募締め切りは2019年9月30日(月)まで。また、40名程度の読者選考委員も7月31日(水)まで募集していて、『檸檬』(梶井基次郎著)の400字感想などいくつか応募条件があるので詳細は、「京都文学賞」公式サイトを確認しよう。新たな才能を発掘したいと考える読書好きは、選考委員に応募してみるのも面白そうだ。現在「京都文学賞」の公式SNSも開設されたので、ぜひこちらも覗いてみてほしい。

◆「京都文学賞」公式サイト
https://www.koubo.co.jp/kyoto/
◆「京都文学賞」公式SNS
Twitter:https://twitter.com/kyotobungakusyo
フェイスブック:https://www.facebook.com/kyoto.literature.award/
インスタグラム:https://www.instagram.com/kyoto.literature.award/