「今回ばかりは鬼太郎を応援できない」 アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」64話、妖怪に襲われた悪徳社長に避難殺到!?

アニメ

公開日:2019/7/20

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『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪ファイル』(水木しげる/講談社)

 2019年7月14日(日)に、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の第64話が放送された。今回は鬼太郎が虎の妖怪・水虎と闘うことになるのだが、「人間サイドが悪すぎてドン引き」「今回ばかりは鬼太郎を応援できない」といった声が相次いでいる。

 水虎というのは、人の心の闇をエネルギーにして実体化する妖怪。滝がある森の中に封印されていたのだが、滝で自殺を図ろうとしていた女性・辰川翔子が封印を解いてしまった。翔子が自殺を図った理由は、家族が街を牛耳る男・鬼久保に目をつけられて苦しめられていたため。翔子の夫は上司である鬼久保からパワハラを受け、息子の蓮も鬼久保の息子にいじめられている。

 水虎は封印を解いてくれた翔子を今の苦しみから解放すると約束し、街に戻った翔子が鬼久保の妻から嫌がらせを受けているところに出現。鬼久保の妻や息子、さらにその周りの人間から水分を奪ってミイラにしてしまう。水虎の封印が解かれたことを知った鬼太郎は、翔子のもとに駆けつけて水虎に攻撃。しかし体が液体でできている水虎には、いつもの攻撃が通用しなかった。

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 辰川家に陰湿な嫌がらせを繰り返す鬼久保に対し、視聴者からは「人間のクズじゃないか」「これは恨まれても仕方がない」「悪徳企業どころの騒ぎじゃないな」と激怒の声が続出。「もう社長側の人間全員ミイラにしよう」「マジで水虎に頑張って欲しい!」「懲らしめるべきは妖怪じゃなくて社長だな」と、水虎を応援する声も続出している。

 しかし水虎は翔子の夫と息子までミイラにしてしまい、我に返った翔子は自分の手で水虎を止めると決意。水虎を凍らせるために冷却ガスを持ち出し、鬼太郎と力を合わせて撃退した。水虎を倒したことでミイラ化した人が元にもどり、鬼久保は辰川家を追い詰めていたことが世間にバレて危うい立場に。鬼久保から解放された辰川家は、別の町に引っ越して新しい生活を始める。

 辰川家の問題は一件落着したが、ラストシーンでは封印された水虎が「待っていたぞ…」と誰かに語りかけるセリフが。人間が心に闇を抱えている限り、何度でも蘇る存在なのかもしれない。

■アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」
放送日時:毎週日曜 9:00~
原作:水木しげる
キャラクターデザイン・総作画監督:清水空翔
公式サイト:http://www.toei-anim.co.jp/kitaro/