“知の巨人”が令和時代に生き残る方法を指南! 『佐藤優直伝! 最強の働き方』

ビジネス

2019/8/10

佐藤優直伝! 最強の働き方』(佐藤優/自由国民社)

 この数十年で日本人の働き方は大きく変わった。ひと昔前までは会社に尽くし、一生懸命真面目に働いていれば生活は保障され、将来の見通しも立っていたが、令和に入った今、終身雇用が崩壊に向かい、正規雇用と非正規雇用、大企業と中小企業といった格差や労働人口不足など、働き方に関する問題は後をたたず、だれもが将来への不安を抱える時代となった。

 そんな今の日本が抱える問題に鋭く切り込み、現代社会を生き抜くための解決策と活路を切り開くためのヒントを教えてくれる『佐藤優直伝! 最強の働き方』(自由国民社)が8月8日に発売された。本書は、元外務省主任分析官であり、現在作家として活躍する“知の巨人”佐藤優氏が朝日カルチャーセンター新宿で行った白熱講座を書籍化した1冊だ。

 今年4月、働き方改革法案がついに施行されたというニュースはまだ記憶に新しい。具体的には残業時間の罰則付き上限規制や有給休暇取得の義務化など多くの人のワークスタイルを変える法案だが、それでもまだ階級社会や雇用の不安定化、AI技術の活用など、働き方を巡る課題は山積している。

 そんな現代社会を嘆く人は多い。今の苦しい現状を悲観的に捉える人もいるだろう。しかし著者は本書で「組織の全体主義や理不尽などにじっと耐えているだけでは生き残れない」と語る。「われわれ1人1人を取り巻く働き方をめぐる問題を現実的にとらえ、解決の方策を見出す」ことが肝要だと。

 本書では、働くことの根底に流れる真理を解き明かし、抱えている問題を乗り越えるための知恵を伝授。どんな過酷な状況に置かれていても、それを感情的に非難するのではなく解決するための胆力を鍛えておけば、将来的にも生き残っていけることを教えてくれる。

 老後2000万円問題が話題になっている昨今。どう働くべきなのか。リスクを回避するにはどうすればいいのか。本書を読んで、自分の働き方を見つめ直してみてほしい。

文=齋藤久美子