納豆は朝食ではなく●●に! 食パンよりクロワッサンの方が太りにくい? 医師が教える食の新常識

健康・美容

更新日:2019/8/22

『医者が教える食事術2 実践バイブル』(牧田善二/ダイヤモンド社)

「太るのはカロリーではなく糖質」「辛口の白ワインは痩せる」など、これまでの食の常識を次々にくつがえし、78万部突破のベストセラーとなった『医者が教える食事術 最強の教科書』。その第2弾となる『医者が教える食事術2 実践バイブル』(牧田善二/ダイヤモンド社)が、2019年8月8日に発売された。

 本書では、前作よりさらにアップデートされた最新医療エビデンスや統計データを基に、新たな「食の常識」を次々と公開。著者である牧田善二医師が、最新論文の数々と20万人を診てきた“生”の情報から導き出した、「医学的に正しい食べ方」がたっぷり詰まった1冊となっている。

■食パンよりクロワッサンを選ぶ

 例えば、近年ブームを呼んでいる高級食パン。「本当に美味しい食パンは焼き立てを何もつけずに、そのまま食べるのが一番」というパン好きの人も多いだろう。健康面からも、バターを控えた方が良いように思いがちだが、牧田医師は本書の中で「健康を考えたらその考え方には賛成できません」と警鐘を鳴らしている。食パンとタンパク質や脂質、食物繊維を一緒に食べることで、血糖値の上昇を抑えられるためだ。

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 本書ではパンを食べるならば、食パンよりもクロワッサンを選ぶよう勧めている。クロワッサンにはたくさんのバターが使われているため、食パンほど血糖値が上がらないのだそうだ。さらに「もし、食パンを食べるなら、そのままではなくバターを塗り、そこにタンパク質のツナを挟んで食べればベター。また、オリーブオイルをパンにつけると、バターを塗った時よりも血糖値を下げてくれることもわかっています」と、食パンを食べる際のアドバイスも掲載されている。

■納豆は夕食に食べる

 もう1つ、納豆に関する新常識も紹介しよう。朝食の定番というイメージが強い納豆だが、実は夕食に食べた方が脳梗塞の予防になるのだという。納豆のネバネバに含まれるナットウキナーゼは、血栓の主成分であるフィブリンに働きかけて分解してくれる。そして、その効果は食べた後10~12時間ほど継続すると言われている。脳梗塞を引き起こす血栓は深夜から朝にかけてできることが多いため、納豆は朝ではなく、夜に食べる方が良いそうだ。

 さらに、本書ではこれらの新常識に加え、最新医療と上手に付き合って、病気を早期発見・早期治療するための方法にも言及している。

「嘘でしょ!?」と目を疑いたくなるような食の真実が、最新のエビデンスと共に解説されている本書。気になる人はぜひ手に取って、食習慣を見直してみてはいかがだろうか。

文=水野梨香