笑い飯プレゼンツ、「こんな本読み男はアカン!」

芸能

更新日:2012/5/25

 読書好きが多いというお笑い芸人の中でも硬派(?)な読書好きとして知られる笑い飯。 官能小説『花びらに寄る性記』を発表した哲夫さん、チャールズ・ブコウスキーがフェイバリットだという西田さんが、“アカン本読み男”を捜し出す!

■必ず一番下の本を買う男
「平積みされた本で、一番上にある本を選んで買わずに、もっとも下の方のを選んで買うやつがいるんです。上にある本は汚くて、下にある本は綺麗やと思ってるんでしょうね。いつもその光景を見ながら、『どっちも一緒! 一緒!』って心の中で叫んでます。はっきり言って、一緒です! 俺は上から2番目のを買ってしまいますけど(笑)」西田

■平積みされた本にぶつかって直さない男
「書店で、本が平積みされてるコーナーに当たるやつがいるんですよ。落ちるギリギリまでずらして素通りしてまうやつもいる。特にリュックのやつに多いし、ほんまにあいつらは後ろを見ない。どっか違うコーナー行って、また、その場所に戻ってきて2回目のリュック当てをするやつまでいる。2回目は絶対に落としよるし、そのまま気づかずに行ってまうやつも! 俺はいつもそれを直す係なんです」哲夫

■恥ずかしいものがはさまっている男
「カバンのポケットにコン●ームがいつも入ってるんです。そこに、本も入れたりするんですよ。それで、何気なく本を出して読んでいたら、それが間にはさまっていたりするんです。つい落としてしまったり。人が見たら、しおりにしていると勘違いされるでしょうね。それにしても、カバンでどういう暴れ方をしてるんやろうなと思いますけど」哲夫

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■顔に本を乗っけて寝ている男
「高校のときに先輩が昼休みに屋上で、開いた本を顔に乗せて昼寝していた。『嘘つけや! そんなわけないやろ!』と思った。見てほしいだけなんでしょうね。遠目から見てましたけど。普段から、ワーワー言うタイプでない斜に構えたかっこつけの先輩でした」西田

■読書中に鼻水などが飛散してしまう男
「高校のとき、電車の中でサラリーマンのおっさんが本を読んでいたんですよ。で、途中で『ハックション!』ってクシャミしたんですけど、いろんなものが飛び散ったんでしょうね。明らかに、その見開きのページ読みかけやったのに、見られるの恥ずかしいから、すぐに次のページにしよったんです。慌てて隠しよった姿が、かわいそうでしたね」哲夫

■本に肌用のクリームがべっとりついている男
「僕は、コン●ームをカバンには入れてないですよ。カバンの中にはいもお肌の塗り薬を入れてるんですけど、たまにチューブが破れて、カバンだけでなく一緒に入れていた本まで塗り薬でヌルヌルになってたりするんです。本も綺麗にしたいし、塗り薬ももったいないやないですか。だから、塗り薬でベタベタの本を、お肌の患部にこすりつけたことあります」西田

■ずらしたPOPを元の場所に戻さない男
「本の上に書店員さんがお薦めの文章を書いてあるPOPが乗ってあるやないですか。それを別の本の上に置いて、本を選んでいるやつがおるんです。で、その本を買うときに、POPが本来あった場所に戻さずに、横に置いたままで行ってしまう。平積みの一番上の本とPOPは、蓋! ちゃんと蓋せえ!」哲夫

取材・文=鈴木淳史
(ダ・ヴィンチ6月号 特集「男と、本。」より)