「渡辺さらさ…おそろしい子!」『ガラスの仮面』の月影先生も絶賛! 演劇少女たちの青春を描いた『かげきしょうじょ!!』の8巻が発売

マンガ

更新日:2019/12/4

『かげきしょうじょ!!』(斉木久美子/白泉社)

 夢に向かって突き進む少女たちの“歌劇音楽学校ライフ”を描いた『かげきしょうじょ!!』(斉木久美子/白泉社)の第8巻が、2019年10月4日(金)に発売された。

 2015年から少女漫画誌『MELODY』で連載が始まった同作は、大正時代に創設された「紅華歌劇団」の団員を目指す少女たちの物語。主人公・渡辺さらさは178cmの高身長で役柄にのめりこむ集中力を持ちながら、大雑把でオタク気質な一面も持ち合わせている少女。「紅華音楽学校」に入学したさらさは“オスカル様”になるという夢を叶えるため、個性豊かなクラスメイトたちと競い合って才能を磨いていく。

「宝塚歌劇団」を思わせる華やかな舞台設定に目を奪われるものの、少女たちが全身全霊で挑む“演技”のリアリティもまた同作の魅力。作品のファンからは「日常から芝居に移行したときの変貌に毎回鳥肌が立つ」「恋愛を理解できないヒロインが、主人公への感情を演技に昇華する瞬間は号泣もの」と絶賛の声が多く上がっているようだ。

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 最新刊では、美内すずえが手がける伝説的な演劇マンガ『ガラスの仮面』とのコラボレーションも実現。伝説の指導者・月影先生こと月影千草が第8巻の帯に登場し、「渡辺さらさ…おそろしい子!」という“名言”によってさらさを絶賛しているのでぜひチェックしてみよう。

 第8巻のあらすじとしては、予科生たちが演じる寸劇「ロミオとジュリエット」をめぐる騒動が描かれることに。オーディションでティボルト役を勝ち取ったさらさだったが、祖父の急病により急遽帰省を余儀なくされてしまう。そこで代役として選ばれたのは、元アイドルの奈良田愛だった。さらさの想いも背負い、予科生たちの舞台がついに幕を開ける――。

 また同作には『MELODY』で連載が始まる前に、少年漫画誌『ジャンプ改』に掲載されていた物語の“前日譚”も存在する。今年3月に発売された『かげきしょうじょ!! シーズンゼロ』ではそんな前日譚の1巻と2巻が再編集され、番外編や描き下ろしマンガと共に収録。「宝塚歌劇団」の元トップスター・凰稀かなめとの対談企画も行われた、まさにファン必読の1冊となっている。

 ぜひ単行本を手に取って、月影先生も絶賛する才能のきらめきを見守ってみてほしい。