相葉雅紀語る「嵐のゴールは“みんなに必要とされなくなった時”」

芸能

2012/5/19

 ドラマ『三毛猫ホームズの推理』が好調だ。ダ・ヴィンチ6月号の特集「男と、本。」では、主演の相葉雅紀と「三毛猫ホームズ」シリーズの原作者である赤川次郎が対談を行っている。

 
──おふたりとも、これまで長い道のりを歩み続けてこられました。「三毛猫ホームズ」シリーズは34年、嵐は13年です。「続ける」うえで、意識的に実践されてきたことはありますか?

赤川 僕は普段、DVDで古い名作映画を観たり、あとは劇場に通うことが多いんです。お芝居、オペラ、バレエとなんでも見に行きます。それは小説のネタにするために行くんじゃなくて、「世の中にはすごい人がいるんだな」という気持ちになりたいがために行くんです。「自分なんかとても及ばないな」という気持ちにいつもなっているのが、続けていくうえでは一番いいと思うんですね。

相葉 僕の場合は……嵐というグループでの活動もそうですが、ゴールがないんですよね。

赤川 作家もそうですよ。定年がないので。

相葉 そうですよね! でも先生は、読者に求められて書き続けてらっしゃるじゃないですか。そう考えると、僕の場合は、みんなに必要とされなくなった時が、ある意味でゴールってことなのかなと。だから僕としては、一日一日が勝負という気持ちですね。

赤川 毎日忙しいから、後ろなんか見てる暇もないだろうしね。

相葉 いつも前を見てやっています。

──今回のドラマ化がきっかけで、原作小説を手に取る若い読者が続出しそうです。

赤川 そうなってくれるとありがたいなあと思っています。相葉さんのお母様世代の方たちが、僕の最初の頃の読者なので。

相葉 僕が「ホームズ」に出ることを、うちの母はとても喜んでます(笑)。活字を読むのが少し苦手、という人にも読んでもらいたいなって思うんです。実は、僕もどちらかといえば苦手だったんですよ。今回はドラマのために、仕事のつもりで「三毛猫ホームズ」シリーズを読み直したんですけど、読んでいる途中からは100%、エンターテインメントに切り替わりましたね。本に対する苦手意識がなくなった気がしました。

赤川 嬉しいですねぇ。なかなか今はね、本以外にもいろいろ楽しみがあるから、「本だけ読んでください」とは言えないです。でも、本を読むことっていうのは、楽しみながらも必ず、心の栄養になっていると思うんです。マイナスになることは絶対ないので、若い人にもっと本を楽しんでもらえたらなと思いますね。

相葉 はいっ。本という娯楽を、これからはもっともっと楽しんでいきたいと思います。

取材・文=吉田大助
(ダ・ヴィンチ6月号 特集「男と、本。」より)