「地獄のようなオチだな…」『ヤングジャンプ』9号、『ゴールデンカムイ』の杉元とキュートなシマエナガのエピソードが話題

マンガ

更新日:2020/2/5

『週刊ヤングジャンプ』9号(集英社)

 2020年1月30日(木)発売の『週刊ヤングジャンプ』9号。『ゴールデンカムイ』第228話にはキュートなシマエナガが登場したのだが、「ラスト3ページが悲惨すぎる」「地獄のようなオチだな…」と話題になっている。

 明治時代後期の北海道を舞台に、元兵士の杉元佐一とアイヌの少女・アシリパの冒険を描いた同作。杉元たちは現在、空知川で脱獄囚・海賊房太郎を探していた。アイヌの集落を巡って山道を進むうち、霧が濃くなり周囲を見渡しづらい状況に。アシリパは片腕を骨折している杉元を心配して、「霧が晴れるのを待とう」と提案する。

 しかし杉元は近くにいたシマエナガに気を取られ、アシリパとはぐれて遭難。動かずに助けを待った方がいいと考え、羽を怪我しているシマエナガを保護して一夜を過ごそうと決めた。これまでアシリパに教わった知識を活かしながら、倒れた木の下でたき火を起こす杉元。だが翌朝になっても霧は晴れず、近くにヒグマの足跡が残っているのを見つけてしまう。

advertisement

 ここを動くのは危険だと考えた杉元は、木の下で霧が晴れるのを待つことに。「ウパシちゃん」と名づけたシマエナガと共に、アシリパを待ち続ける。ところが1週間経っても霧は濃いままで、食料も底を尽きているのに誰も助けに来ない。最初こそ「絶対にふたりで生きてこの山から脱出しよう」とシマエナガに話しかけていた杉元も、空腹に耐えかねてシマエナガを焼き鳥にしてしまった。

 複雑な思いで焼き鳥にかぶりつこうとする杉元だったが、その瞬間背後から杉元を探すアシリパの声が。この展開には読者から、「あぁ… あと少し早ければ…」「食べるって決心した途端にこれはひどい」「途中までほのぼのエピソードだったのに!!」と嘆く声が相次いだ。

 杉元の悲痛な叫びが山中に響き渡ったことで、アシリパも杉元の居場所を見つけた様子。厳しい山の中で生き残るには、犠牲がつきものなのかもしれない…。

img02
『ゴールデンカムイ』20巻(野田サトル/集英社)