非リア充が「ONE PIECE展」に行ってみた!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/26

 来場者30万人を突破し、話題沸騰の展覧会「ONE PIECE展」(六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリー)。

ONE PIECE』といえば、“友情・努力・勝利”なる「週刊少年ジャンプ」のキーワードを王道でいく冒険活劇だ。あのキムタクも愛読者であることを公言し、「リア充が読んでいると思うマンガ」ランキングでも堂々の1位に選ばれている。

そこで、『ONE PIECE』読者のリア充度を調査すべく、非リア充(+腐女子クラスタ)を代表し六本木ヒルズへ突撃してみることに。
ある日曜。会場の前には、イケてる男子高校生や女子大生集団、仲良く手をつないだカップルの姿が。マンガ関連のイベントなのに、コスプレはおろか、キャラTシャツといったオタクルックが見当たらない。軽くひるんでいると追い打ちをかけるように、すでにチケットは完売! そもそもチケット予約制だったなんて……。

気を取り直し、平日にチケットを購入して再び会場へ。夕方のせいか学生や会社帰りのカップルが多く、さらには40~50代のサラリーマン集団の姿も。『ONE PIECE』をテーマにしたビジネス本も人気と聞いてはいたが、もしや“ルフィの仲間力”を学ぶ研修だろうか。おそるべし『ONE PIECE』!

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さて、肝心の展示内容だが、ただ眺めるだけの展覧会とはわけが違う。「冒険パノラマシアター」では3D映像に引き込まれ、まるでルフィたちとともに船に乗っているような気分に。「女ヶ島、魅惑のトリック」ではボア・ハンコックの技・メロメロ甘風がトリックアートで再現されていて、思わず石化。そして、ルフィがエースを亡くした悲しみから立ち直る名シーンをピックアップした「仲間シアター」では、不覚にも涙腺がゆるんだ。気付けば2時間が経過。アトラクションのような展示を通して『ONE PIECE』の世界をたっぷり満喫していた。

結論。『ONE PIECE』は、リア充と非リア充の垣根も超えて夢中になれる作品だということ。「ONE PIECE展」は、非リア充も六本木ヒルズに恐れたりせず、ぜひ足を運んで楽しんでほしい展示だ。
ちなみに腐女子的には、牢獄で鎖につながれてるエースのフィギュアがいちばんぐっときました。

☆「ONE PIECE展」の公式HPはこちらから。開催は6月17日まで。