「イケメンなのに可愛い」ヤングジャンプ19号、『ゴールデンカムイ』海賊房太郎の野望に読者ほっこり

マンガ

公開日:2020/4/15

『週刊ヤングジャンプ』19号(集英社)

 2020年4月9日(木)に発売された『週刊ヤングジャンプ』19号。『ゴールデンカムイ』第236話では海賊房太郎が壮大な“夢”を語り、「イケメンなのにちょっと可愛いな」「海賊さんのことますます好きになった!」と読者を楽しませたようだ。

 江別へ向かう蒸気船の甲板で、両者譲らない激闘を繰り広げている杉元佐一と海賊。一方船内では郵便配達員が海賊の手下に発砲を続けていたものの、ついに弾が切れてしまう。機転を利かせたアシリパ(リは小文字)は郵便配達員を船外へと逃がし、杉元と海賊が対峙する甲板へ。2人のバトルは続いていたが、白石由竹の放った「杉元ッ聞きたいことがあるだろがッ」という声でようやく休戦状態となる。

 杉元と白石が聞き出したかったのは、“入れ墨の暗号は解けない”という噂について。海賊は1年と少し前に、脱獄囚24人の1人であるヤクザの親分・若山と会っていた。しかし若山は、全部集めきることが困難な“刺青人皮”は役に立たないと思っているようで、その証拠に海賊の入れ墨を剥がすことなく解放した。

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 その話をもとに、杉元たちに「刺青人皮を集めるのはやめた」と話す海賊。しかし埋蔵金は諦めておらず、なんと杉元・白石に「手を組まねえか?」と提案する。東南アジアの小さな島で“王様”になることを目論む海賊は、「子供をたくさん作って俺の家族の国を作るんだ」と無邪気に宣言。彼はかつて疱瘡で家族を失ったそうで、話を聞いた杉元も結核に苦しんでいた家族の姿が脳裏に浮かぶ。そんな杉元に、房太郎は「金塊を見つけたら杉元は自分の幸せのために何をするつもりだったんだ? 何か夢は無いのか?」と語りかけるのだった。

 激闘から一転して、「王様になる」という野望を打ち明けた海賊。読者からは「金塊を求める理由が清々しくて好感が持てる」「めっちゃ強いのに家族に固執しているのが意外」「強さと思考のギャップがたまらないキャラクターだわ」といった反応が寄せられている。

 海賊との出会いは、杉元の運命にどのような変化をもたらすのだろうか…。

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『ゴールデンカムイ』21巻(野田サトル/集英社)