『3月のライオン』羽海野チカ「人生ってすごい!!」 Twitter上で大反響を呼んだ20年越しの“奇跡の出会い”と「手洗いイラスト」が生まれるまでの顛末

マンガ

更新日:2020/4/23

『3月のライオン』15巻(羽海野チカ/白泉社)

 大ヒットマンガ『3月のライオン』の作者・羽海野チカが、長年憧れていた人物とTwitter上で“奇跡の出会い”を果たし、一連のやり取りをきっかけとした描き下ろし「手洗いイラスト」が描き下ろしなども制作され、「なんて素晴らしい話なんだろう……」「本当に感動してしまった。こんなことが現実にあるなんて!」と大きな反響を巻き起こしている。

 発端となったのは、2020年4月17日(金)に投稿されたツイート。羽海野は20年以上前に「ネットでとても面白いブログを書いている人」を見つけたものの、ブログの運営者は多忙だったため途中で更新が途絶えてしまったそう。その後の動向が気になった羽海野はペンネームなどで検索をかけ、ブロガーが医者になっているのを発見。そして最近では、彼が新型コロナウイルス対策の最前線に立っていることを知ったという。

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 近いようで遠いところで活躍する“あの人”に対して、惜しみないエールを送る羽海野。そのツイートが拡散された結果、なんと本人から直接リプライが届いたのだ。彼は国立国際医療研究センターに勤める忽那賢志(くつな・さとし)という人物で、当時は「くつ王」名義で「ブルータス、おまえモカ」というブログを運営していたようだ。

 忽那氏は「もしブログがモカで、書いてた人がくつ王だとしたらめちゃ嬉しいです」と名乗り出ると、『3月のライオン』ファンだったことを告白。「心が折れそうな日々ですが、羽海野さんの投稿を読んで最後まで頑張ろうと思いました」と感謝の言葉を綴る。

 長年気にかけてきた相手と言葉を交わした羽海野は、「嬉しくて今手がぶるぶる震えてます」「人生ってすごい!!」と喜びをかみしめた様子。さらに感染症対策の現場で奮闘する忽那氏に対して、「これを絵で子供にもわかりやすく描いて欲しい」「この注意書きを絵にして欲しい」という希望があればぜひイラストにさせてほしい、と自ら提案してみせた。

 そして誕生したのが、『3月のライオン』の川本三姉妹と一緒に正しい「手の洗い方」を学べるイラストだ。イラストは忽那氏が監修を務め、手洗いが必要なタイミングや新型コロナウイルスが潜みがちなポイントなども文章によって説明されている。

 まるで“物語”のような縁によって生まれたイラストに、ネット上では「素敵です! 忽那先生と羽海野先生のおかげで私も頑張れます」「イラストが出来上がる過程を見せていただいて、とってもあったかい気持ちになりました。先生のお気持ち、たくさんの人たちに伝わりますように」など様々な反響が上がっていた。

 4月21日(火)には、『3月のライオン』のアニメで川本ひなた役を演じた声優・花澤香菜も今回の試みを応援。手洗いイラストに声をあてた動画をTwitter上に投稿し、こちらも大きな話題を集めている。

『3月のライオン』の公式サイトでは、A4サイズやA3サイズで印刷できる手洗いイラストのデータを公開中。身近な場所でポスターとして掲示し、他人を思いやる気持ちの“おすそ分け”をしてみるのもいいかもしれない。

手をよく洗い。外では顔を触らない。部屋の換気をする。」この3つがとても大事だと、忽那先生がおっしゃっていました。「家にいる」ことが人と接する職業についておられる方々を守る事に繋がるはずなので、先生のおっしゃっている事を思い出し、守りながら、家で原稿に向かい続けようと思います。羽海野チカ

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