「続・かっこいい老い方」内田 樹×名越康文×橋口いくよ 電子ナビスペシャル鼎談

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2012/6/7

内田樹、名越康文、橋口いくよの三氏による、ダ・ヴィンチ本誌人気連載「価値観再生道場 これなんぼや?」。いま発売中の本誌7月号(6/6発売)では、「かっこいい老い方」、なかでも「日本人男性の老い方」について、語り合っていただきました。
そこで、気になる話の続き「日本人女性の老い方」について、ダ・ヴィンチ「電子ナビ」にて特別公開! これに関連して、本誌5月号(4/6発売)にて掲載した「揚げ足をとる人々」も同時にアップ致します。本誌と電子ナビ、あわせてお楽しみください!!

文=橋口いくよ 写真=川口宗道

橋口 本誌7月号(6/6発売)の鼎談で「かっこいい老い方」について語りました。その時、日本人男性のかっこいい老い方は見つかったのですが、女性の老いのロールモデルがなかなか見つからないって話になって……。

名越 そうなんですよね。僕が見る限りでは、まず、40代のロールモデルがもう長らくいないんですよ。

橋口 確かに。雑誌に出て生活スタイルを提案したり、ファッションを提案したりしているモデルさんのような人は、憧れはしても、ロールモデルにはなかなかならないですね。

名越 そうですよ。あんな足の長い人たち。

橋口 あえてセレブっぽく綺麗に日焼けしたりして、外国人みたいな感じでね。

名越 あの感じは、なんかちょっと男性化した身体のようにも感じますよね。鍛えられて皮下脂肪が削げ落ちてる感じというのかな。

内田 白人にいますよね。大胆に焼けていて、痩せて筋肉質な、鳥類のような女性。

橋口 鳥類! 私、それがかっこよければ嫌いじゃないですけどね。やるならそうやって、海外セレブみたいにとことんやればいいんだと思う。だけど、日本の女性にはなんかこう、そこに迷いが見えるのが見ていて辛くなってきてしまう。私はこれで行くのよって見せてくれたかと思いきや、若い子への憧れを残した感じがチラリと見えてしまうんですよね。若者に憧れるなら憧れ続ければいいし、鳥類系で行くなら行くっていう潔い姿を見たい。

内田 徹底できてないんだね。

橋口 日本人だからそうなるのも仕方ないのかもしれなけれども。そのへん、ぐさっと切り込んで来たのが、ミス・ユニバース・ジャパンの元ナショナルディレクターのイネス・リグロンさんだったと思うんですよね。私のメソッドに沿って徹底してやれば、日本人女性は世界一にもなれるっていうような自信があって、女の子たちを日焼けさせて体作って、堂々とした所作を教えて、本当に世界大会で優勝させちゃったし。風当たりも強かっただろうに、徹底していたって思ったなあ。取材でお会いしたんですけど、やっぱり私もすごく影響受けたし。

名越 イネスさんはすごく上昇志向の強い方ですよね。

内田 背筋があるような?

橋口 あるある。背筋があって、腕もほどよく鍛えられてて、胸元を堂々と出して、少しぐらいのシミなんてなんなのって感じで日焼けしてて。

内田 それも一つのラインではあるよね。

橋口 迷いなく徹底すればそうなんですよ。ただ、あれは海外のロールモデルなので……。

内田 そう。一つの純化の方向性としては、やっぱり日本人に似合わないんだよね。

名越 一部の人向けですよね。