日本昔ばなし×異常犯罪の新感覚サスペンス! イケメンバディが主役の『てっぺんぐらりん』2巻に「読めば読むほど面白い。この作品は最高」と絶賛の声

マンガ

更新日:2020/6/25

『てっぺんぐらりん~日本昔ばなし犯罪捜査~』2巻(キリエ/白泉社)

 子どもから大人までよく知られた童話・民話は、“異常犯罪”の記録だった──。日本昔ばなしを猟奇的な犯罪と組み合わせた新感覚サスペンス『てっぺんぐらりん~日本昔ばなし犯罪捜査~』の2巻が、2020年5月29日(金)に発売された。

 怪しい魅力を放つ世界観に、「昔ばなしを題材にしてる時点で興味深いのに、読めば読むほど面白い。この作品は最高です!」「妖怪とか怪異事件とか大好きだから買うしかない!」といった声が上がっている。

 主人公の桃生(ものう)は、ド真面目で堅物な新人刑事。幼い頃に父親を凄惨な事件で失った経験から、全身全霊で異常犯罪の解明に取り組んでいる。物語の発端となるのは、20歳の学生が被害者となった殺人事件。身体の部位を家中に隠すという残虐性に、桃生は「人間じゃない何かの仕業」ではないかという直感を抱く。

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 捜査に行き詰まった桃生は、藁にも縋る思いで日本昔ばなしの研究者・太郎のもとを訪ねることに。太郎は「警察のプロファイリングより昔話の方が役に立つ」と豪語し、研究室に突如現れた“鬼”を桃生の目の前で撃退してみせるのだった。

 警部に見間違えられるような貫禄がある桃生と、浮世離れした見た目で傍若無人な太郎はまさに正反対のキャラクター。異色のタッグを結成した二人は現代社会に姿を隠し、凄惨な事件を起こす「人ならざる者─Wicked─」と対決していく。

 サスペンスとしての完成度はもちろん、バディものとしても高いクオリティを誇る同作。既刊に触れたファンからは「私の性癖が全部詰め込まれていて、超面白かった……」「試し読みで続きが気になって即購入。大当たりの本でした」「日本昔話を現代風の犯罪にアレンジしながら上手くストーリーに組み込んでいる。推理ものの要素もあって楽しい」といった評価が相次いでいる。

 最新刊となる2巻では、誰もがよく知る「鶴の恩返し」に隠された事件が登場。「見るな」のタブーを犯した者が受ける報いが描き出される。その他、私的制裁を続ける断罪鬼の姿を追う「地獄のあばれもの」編も収録された。

 作中には不気味で恐ろしい異形の者と魅力的な謎が次々と登場する。見慣れた世界が一変してしまうような“昔ばなしのトリック”に挑んでみてはいかがだろう。