逆立ちしておしっこするヤブイヌ、ニオイをかいで笑いだすウマ… 動物たちの「トンデモ行動」にツッコミ必至!

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公開日:2020/6/20

『これをせずにはいられない! 動物たちの悲しき習性図鑑』(著:こざきゆう、監修:今泉忠明、イラスト:ヨツモトユキ/学研プラス)

 髪をいじる、爪をかむ、足を組む……人間の大部分は「なぜかこれだけは止められない」という奇妙なクセをもっているもの。実は自然界に生きる動物たちも、決まった行動をとるように定められているようだ。『これをせずにはいられない! 動物たちの悲しき習性図鑑』には、そんな動物たちの“トンデモ行動”がたっぷり掲載されている。

 同書の監修を務めたのは、『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)を始めとして数々のベストセラーを手がけてきた動物学者・今泉忠明。動物観察の達人によって、一見奇妙な行動に隠された深いワケが解き明かされていく。以下ではその一部をご紹介していこう。

ハシビロコウのおっかない習性:「卵に水をかけずにはいられない!」

 “何時間も動かない鳥”として有名なハシビロコウ。しかし子育てシーズンを迎えたハシビロコウはくちばしで水をくみ、卵やヒナにかけずにはいられなくなる。というのも野生のハシビロコウが生息しているのは、アフリカ中東部などの気温が高い地域。水をかけるのは親の愛ゆえ、熱くなりすぎないように冷やすのが目的だという。

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ヤブイヌのいそがしい習性:「逆立ちしておしっこせずにはいられない」

 イヌがマーキングのため、柱におしっこするのはよく知られている。けれどヤブイヌのメスによるおしっこの仕方は、さらに特徴的。両あしを上げ、逆立ちでせずにはいられないのだ。これは少しでも高い位置でおしっこすることで、よりニオイを遠くに飛ばすため。手足の短さゆえに、自己アピールも体力勝負!

ウミガメのやさしい習性:「毎日泣かずにはいられない!」

 ウミガメが泣くのは、卵を産むときだけではない。実は私たちが知らないだけで、毎日海の中でも涙を流している。とはいえ涙の理由は人間とは異なり、体の中の塩分濃度を調節するため。食べ物と一緒に海水も飲み込んでしまうので、目から液体とともに余分な塩分を出しているのだという。

ウマのハッピーな習性:「変なニオイをかぐと笑わずにはいられない!」

 オスのウマは恋愛をする時期になると、上くちびるをまくりあげてニタ~ッと笑う。その狙いはメスのニオイをより多くかぎとって、恋愛できるかどうかを探るため。ウマは鼻腔と上あごの間にある器官を空気にさらすことで、特別なニオイをかぎとれるそうだ。気になるメスを見て、いやらしい笑みを浮かべている……というわけではないらしい。

 他にも「好きな異性にはうんちを投げずにはいられない」ゴリラや「興奮するとダンスせずにはいられない」フェレットなど、珍妙なエピソードがてんこ盛り。動物たちの本能にもとづいた行動は無意味にしか見えないものばかりだが、実は深い意味が隠されているのかも……。

 生き物のことをよく知りたければ、まずは習性を観察するのが基本。どうしてそんな習性が生まれたのか、「なぜ?」を想像しながら読んでみてはいかがだろう。