女将軍・家茂の身に何が……!? 『大奥』18巻の衝撃展開に「あまりにもつらい」「胸が張り裂けそう」の声

マンガ

公開日:2020/7/10

『大奥』18巻(よしながふみ/白泉社)

 人間ドラマの名手・よしながふみによる『大奥』の最新18巻が、2020年6月26日(金)に発売された。読者の心を大きく揺さぶる展開に、SNSなどでは「歴史の流れは知ってるはずなのに、毎回涙が止まらない!」「史実上分かっていたことだけど、あまりにもつらい……」「彼女たちの気持ちを考えると胸が張り裂けそうになりました」といった反響が巻き起こっている。

 本作は“男女逆転”というSF的な設定のもと描かれる歴史絵巻。江戸幕府、三代将軍・家光の時代に男子だけを襲う謎の疫病が国中に流行ったことから物語は動き出す。男子の激減によって将軍職は秘密裡に女子へと受け継がれ、男子は種馬として大切に育てられることに。江戸城大奥までもが「美男三千人」と称される「男の世界」となっていく──。

 家光から始まり家綱、綱吉、家宣と徳川家の“女将軍”が次々と登場し、歴史のうねりや心情の機微が丁寧に描かれてきた本作。昨年8月に発売された17巻では、十四代将軍・家茂とその正室である和宮との交流を中心としたエピソードが描かれていた。

advertisement

 最新刊では攘夷決行のために上洛を余儀なくされた家茂の身に、非業の運命が襲いかかる。大奥が今までにない変化を強いられる中、大奥総取締・瀧山はとある決断を行うことに。その一方、ついに王政復古の大号令が発令されたことによって、時代の変化はさらに加速していく。

 また18巻の予告ページでは、次巻が最終巻となることが発表された。発売時期は2021年初頭となる予定で、「血族」によって築かれてきた時代の終焉や、そこで大奥の面々が下した決断が描かれるようだ。

 2004年から15年以上にわたって続いてきた作品の完結に、ファンからは「ついに最終巻を迎えるけど、感動的なフィナーレとなることを期待したい」「徳川のために身を尽くした女たちの生きざまが、無駄にならないことを願ってる」「一巻から愛読してきた超大作なだけに、次巻で完結となるととても寂しい。大奥の終末をどう着地させるのか気になるところ」といった声が上がっている。

 壮大なスケールで繰り広げられてきた歴史物語が、一体どんな結末を見せるのか。最終巻に備えて、既刊を読み直しておくのもいいかもしれない。