道尾秀介、伊集院静に悩み相談

文芸・カルチャー

2012/6/20

作家・伊集院静が読者からのさまざまな悩みに答える「週刊文春」の名物連載「悩むが花」。5月には待望の単行本『悩むが花 大人の人生相談』として発売され話題を集めているが、6月7日号の連載では、同じく作家の道尾秀介が実名で悩みを投稿するという前代未聞の事件(!?)が起こっていた。

気になる道尾の悩みは、「いつか『小説しかかけない人間』になってしまいそうで心配です」というもの。小説を書くという趣味が仕事となり、仕事のことばかりを考える毎日は幸せだと感じる一方、小説しか書けない人間に小説が書けるのか? という悩みがあるようだ。

これに対する伊集院の回答は、「私は遠慮なく答えさせてもらうよ」と前置きしたうえで、「コラッ、そんなことで悩んでるんじゃない」と一刀両断。

「世間に仕事がなくて困ってる人が何人いると思ってるんだ。ましてや自分には合わないと思っても耐えて仕事をしてる人がいったいどのくらいの数いると思ってるんだ」

そう熱く檄を飛ばしたと思えば、「『小説しか書けない人間』でいいじゃないか」と優しく畳みかけ、最後は「そんなことで大事なあなたの時間をとらないで、二人して“性悪女を探すツアー”でも出かけませんか。勿論、君がカマセイヌで」と締めくくられていた。さすがは先輩!というべき、心温まるエールのような名回答だ。

ちなみに、この伊集院の愛情あふれる答えに、道尾は「生まれて初めて雑誌の人生相談のコーナーに投書をしたら、採用されていた。とても厳しいアドバイスを電車の中で読んで、なんだかもう有り難くて泣いてしまった」とツイッターで告白している。

(ダ・ヴィンチ電子ナビより)