『1Q84』聖地巡礼のススメ

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/26

社会現象となった村上春樹の長編小説『1Q84』。待望の文庫版も、完結となる『1Q84 BOOK3〈10月-12月〉前編』『1Q84 BOOK3〈10月-12月〉後編』が5月末に発売されたが、まだまだ話題は尽きないようすだ。

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ファンとしては、持ち運びも便利になったいま、ぜひ“聖地巡礼”に出かけてみたいところ。そんななか、『波』6月号では、作家の綿矢りさとイラストレーターの安西水丸が、「『1Q84』めぐり」と題して、“『1Q84』の舞台かもしれない場所”を巡っている。

まず、ふたりが最初に向かったのは、“謎めいた老婦人が住む、「柳屋敷」があるとされる”東京・麻布のお屋敷街だ。あまりお屋敷然とした家は少ないらしく、ただ1軒だけ、ミステリアスなお屋敷を発見。綿矢は、その家の周りを散歩して<“柳屋敷だったら、私たちの姿はすでに監視カメラに捕えられている”とひやひやした>そうだ。

そのほかにも、青豆が降り立った首都高3号線に三軒茶屋、“青豆が2つの月を見上げる天吾を発見する公園”と目される高円寺のやなぎ公園と高円寺中央公園、天吾とふかえりが向かった戎野教授の住む二俣尾、最後は“「さきがけ」のリーダーと対峙する”ホテル・オークラを探索。

巡礼を終え、綿矢は“青豆と天吾の過ごす環境の格差”を感じたという。その上で、<そのまま生活していたら交わりそうにない2人の世界が、ふっと重なる、公園で2つの月を見上げる場面が、本当に美しいなと、改めて思う>と記している。

新潮社の『1Q84』HPには、巡礼に便利な「1Q84マップ」コーナーも。晴れた休日には、本を片手に『1Q84』の世界を追体験してみてはどうだろう。

(ダ・ヴィンチ電子ナビより)