“ゆとり”作家・朝井リョウ、ツイッターも等身大でおもしろい

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/26

桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞し、現役早稲田大生作家として輝かしいデビューを飾った作家・朝井リョウ。その後も、『チア男子!!』や『少女は卒業しない』などで“等身大の学生たち”を瑞々しく描き、人気を博しているのはご存じの通りだ。そんな彼のツイッターは、イメージとは違い、意外にも華々しさはほぼ皆無。しかし“等身大な兼業作家の日常”を伺い知ることができる。

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たとえば、先日発売された恋愛アンソロジー本『最後の恋 MEN’S』についてのツイートでは、
「発売3日目で増刷なんて! すげー! 参加されている作家さんのファンの方達に「なんじゃこのひとり混ざっとるゆとり世代!」と思われていないか不安だしジョナサン冷房強くて寒い」
と、自ら“ゆとり”発言で喜びと不安を表現。さらに6月7日のツイートは、
「昨日は会社の同期と私の家に集まってAKB48総選挙のパブリックビューイングをしていたのですが、大騒ぎしたため隣人にやはり壁を叩かれました。だからお詫びの品を持って謝りに行こうと思います。」
と、ほんのり充実風味な社会人1年生生活を綴っている。また、宮木あや子や加藤千恵、柚木麻子といった女性作家たちとのやりとりも楽しく、“女の先輩にかわいがられる図”がなんともほほえましい。

この日常をさらに楽しめそうな初のエッセイ集『学生時代にやらなくてもいい20のこと』が6月23日に発売予定。出版社の紹介文によると“華々しい看板の陰で繰り広げたフツーでアホで等身大な日々を綴る爆笑エッセイ集”なのだとか。ますます期待が高まるが、彼のツイッターでは、本書についてこう書かれている。

「(前略)目指せ、究極にくだらない本! 書き下ろし分を読んだ後の担当さんは「なんというか、その、著者の方にこう言うのもアレですけど…凄くバカバカしくて」感想を言いにくそうで面白い。」

(ダ・ヴィンチ電子ナビより)