大食い少年の食欲がとまらない! ナンセンス絵本『おおぐいタローいっちょくせん』に爆笑の声

文芸・カルチャー

公開日:2020/8/18

おおぐいタローいっちょくせん
『おおぐいタローいっちょくせん』
(マスダカルシ/白泉社)

 猪突猛進な大食い少年の活躍を描いたナンセンス絵本『おおぐいタローいっちょくせん』が、2020年8月5日(水)に発売された。作品に触れた読者からは「マスダカルシさんの絵本を初めて読んだけど、迫力があってめちゃくちゃ楽しい!」「『おおぐいタローいっちょくせん』にツボった! 最後の展開に一人でツッコんでしまった」といった声が続出している。

 同作は今までにないスピード感と斬新さによって審査員に絶賛された、第8回「MOE創作絵本グランプリ」受賞作。物語の主人公となるのは、どこからともなくやってきた少年・おおぐいタロー。巨大食パンに突っ込んだり、数珠つなぎのソーセージに食らいついたりと、タローは怒涛の勢いでナンセンスな展開を巻き起こしていく。

 作者のマスダカルシは1982年静岡県生まれのアーティストで、新聞を素材にしたコラージュ作品によって人気を博している。2013年から静岡新聞日曜版「週刊YOMOっと静岡」で新聞切り絵コーナーを担当しており、2018年には絵本作家としての活動もスタートした。

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 絵本作家としてのデビュー作『ぼく ここにいるよ』は、新聞紙を使ったユニークな絵本。ウサギの女の子が落とした“赤い手袋のきょうだい”が空・海・森などさまざまな場所を旅していく……というストーリーが描かれている。

 絵本に登場する手袋たちがどのように姿、形を変えていくのか……。独創的な世界観に、ページを開くたびにワクワクしてしまうこと間違いなし。ネット上では「たこの群れやたくさんの落ち葉、探し絵のページもあって楽しい。新聞切り絵でこんなに彩り豊かな絵ができるなんて驚き!」「発想がすごい。不思議な世界をのぞかせてくれた」「赤い手袋がどこに隠れているか、探すのがとても面白いです」といった感想が上がっていた。

 『おおぐいタローいっちょくせん』の発売にあたって、静岡デザイン専門学校サテライトギャラリー「DESIGN FARM」では絵本の原画展も開催中。会期は8月5日(水)~30日(日)までとなっているので、気になる人は足を運んでみてはいかがだろう?