「藤本タツキは地獄の天才」少年漫画の王道をいく“最悪の展開”とは?/ジャンプ40号『チェンソーマン』

マンガ

公開日:2020/9/9

週刊少年ジャンプ
『週刊少年ジャンプ』40号(集英社)

 2020年9月7日(月)に発売された『週刊少年ジャンプ』40号では、『チェンソーマン』第83話を掲載。作中で描かれた“少年漫画の王道展開”に、読者から「シンプルに最悪」「王道って何…?」といった声が上がっている。

 同話ではマキマを倒すために、公安対魔特異課所属のデビルハンター・岸辺を中心とした部隊が出動。マキマめがけて狙撃を開始し、さらに「対マキマ対策部隊」は自分たちの命を犠牲に“地獄の悪魔”を召喚する。

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 岸辺たちの猛攻に、さすがのマキマも血だらけ。しかしそんな状態でもうっすら笑みを浮かべたマキマは、「助けて チェンソーマン」とつぶやくのだった。

 マキマの声に応える形で、首に内臓を巻き付けたデンジが“チェンソーマン”に変貌。これまでは顔や手足のみだったデンジの悪魔化だが、同話では胴体や下半身を含めて全身が悪魔に変わっている。

 この展開はまさに、“ピンチのヒロインの呼びかけで主人公が覚醒する”という少年漫画の王道とまったく同じ。そのため読者からは、「すごい王道なのになんでこんなに邪悪なんだろう」「今までの少年漫画の歴史を逆手にとるとか、藤本タツキは地獄の天才だな」という声が相次いでいた。

 今までとは異なる姿へと変貌したチェンソーマンは、地獄の悪魔を瞬殺。岸辺たちはマキマ&チェンソーマンに対抗できるのだろうか。

チェンソーマン
『チェンソーマン』8巻(藤本タツキ/集英社)