30代男性に『キン肉マン』ブームが再来

マンガ

公開日:2012/6/29


 30代男性が『キン肉マン』に熱くなっているという。
 『キン肉マン』といえば、1979年から『週刊少年ジャンプ』で連載開始、80年代に一世を風靡したマンガ作品だ。83年のアニメ化でブームに火が付き、一躍男子小学生たちのバイブルに。87年の連載終了後も、97年より『週刊プレイボーイ』にて『キン肉マンⅡ世』が連載され話題になった。

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 そして2011年。なんと初代『キン肉マン』が『週プレNEWS』にて連載を再開! 媒体をWebに移し、無料で、しかもiPhoneやiPadでも読めるとあり、大人になったファンたちが熱狂しているというのだ。

 ある愛読者は、「更新が楽しみすぎて、月曜の登校前にジャンプを立ち読みしていたあの時代を思い出します」(37歳・メーカー勤務)と話す。子どもの頃に親しんだ作品とはいえ、大のオトナがここまで肩入れするのは解せないのだが、複数名の30代男性に取材すると、「『キン肉マン』ほどエポックメイキングな作品はない!」との声が返ってきた。
「“友情”“バトルもの”の路線を築いた作品で、今日のジャンプがあるのは『キン肉マン』のおかげ。しかも、人気のある悪役がみんな仲間になっていく! 『ONE PIECE』の元祖的作品」(35歳・SE)

 作品の革新性もさることながら、皆が口を揃えたのは“キャラのインパクト”。30代後半なら誰もが描けるラーメンマンや、鉛筆を指に挟んでは真似たウォーズマンなど、独創的なキャラ造形は知ってのとおりだが、ニッチなキャラのインパクトもすごいらしい。
「身体が和式便所の“ベンキマン”はトラウマ。和式トイレと遭遇すると、いまでも吸い込まれてしまうような気がする」(36歳・団体職員)
 30男の胸に刻み込まれた数々の超人たち。彼らが再び活躍するのに盛り上がらないわけがない!……ということらしい。

 かくも奥深き『キン肉マン』の世界。現在発売中の雑誌『KAMINOGE』では『キン肉マン』を特集しているので、こちらも要チェックだ。

(ダ・ヴィンチ電子ナビより)