闇が深い… 美しくも恐ろしい少年の正体は──? 傑作サイコサスペンス『秘密 season 0』9巻に「どこを読んでも心が千切れそうだった」と大反響

マンガ

公開日:2020/9/29

秘密 season 0
『秘密 season 0』9巻(清水玲子/白泉社)

 SFサスペンスマンガ『秘密 season 0』の最新刊となる9巻が、2020年9月4日(金)に刊行された。ますますヘビーな展開を迎える物語に、ネット上では「闇が深すぎて心臓がバクバクした…怖すぎる」「どこを読んでも心が千切れそうだった」「9巻の内容がつらすぎて涙流してる。もうどんな感情で読めばいいのかわからない…」といった反響が巻き起こっている。

 同作は1999年から2012年にかけて発表された『秘密 -トップ・シークレット-』のスピンオフ作品。物語の舞台となるのは、死んだ人の脳から記憶を再現する「MRIスキャナー」が発明された近未来の日本。作中では天才的な頭脳と類まれな美貌の持ち主である薪剛が、バディである青木一行と共にさまざまな難事件へと挑んでいく。

 作者の清水玲子は『月の子 MOON CHILD』や『輝夜姫』などの代表作をもつベテラン作家で、重厚なストーリーテリングが持ち味。『秘密 -トップ・シークレット-』についても、ファンの間で「初めて読んだとき、その繊細で美麗な画力も緻密なストーリーも本当に天才だと思った」「何度も読み返してしまうくらい世界観が魅力的で、シリーズの新作が出るたびに続きを楽しみにしてる」と高く評価されているようだ。

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 新シリーズとなる『秘密 season 0』は、2012年から『MELODY』で連載がスタート。最新刊では「悪戯(ゲーム)編」と題して、美しい少年・須田光をめぐる衝撃の物語が描かれている。

 凶悪な“サイコパス”としての性質を疑われる少年・光を里子に迎え入れた青木。しかし噂に反して光は素直な性格で、姪の舞にも優しく接する。さらに青木は光が愛に飢えた子どもであり、凄絶な過去を抱えていることを知るのだが――。

 読者の予想を裏切るような展開に、SNSなどでは「やっぱり『秘密』を読んだ後は感情が揺さぶられてフラフラになる。光くんの2重3重に屈折した描写がものすごい」「9巻の中身がいつも以上に濃くてしんどい…。どうやったらこんな話を思い付くんだ」「見事に救いがない。毎回、人間の闇の部分を見せつけられてる気分」といった感想が上がっている。

 暗闇の中を手探りで進むような、スリルに満ちた物語が同作の真骨頂。一体どんな展開が待ち受けているのか、ぜひ自身の目で確かめてみてほしい。