20代から介護者になるケースも… 仕事と介護を両立するためのポイント

ビジネス

公開日:2020/10/14

20代から介護者になるケースも… 仕事と介護を両立するためのポイント

 日本社会は現在、高齢化の真っただ中。家族を介護するために仕事を辞める“介護離職”の問題も大きな注目を集めています。そこで今回は、仕事と介護を両立しながら働くための心構えを取り上げます。

介護は20代から始まっている!?

 株式会社リクシスは2019年7月31日、国内のビジネスパーソンを対象とした調査の結果を発表。仕事と介護の両立支援システム「LCAT」を利用した2,500人の回答をもとに、様々な分析を行いました。

 レポートによると20代~60代のなかで「現在、要介護認定者を日常的にサポートしながら仕事をしている」という人が最も多かったのは50代で、7人に1人という割合。しかしその割合が最も低い20代でも33人に1人と、少なくない数の人が働きながら介護を行っているようす。働き盛りの30代でも17人に1人という高い割合で介護者が存在することが明らかになっています。

 その一方で、まだ介護者になっていない人に対して「介護をしながら、現在の勤務先で仕事を続けることができると思いますか」と尋ねたところ、37%の人が「続けられないと思う」と回答。35%が「わからない」と答えており、合計すると約7割の人が仕事との両立に不安を感じていることが分かりました。

 実際に“仕事と介護の両立”に苦労している人の声をネット上で見てみると、「介護が始まると仕事だけでなくプライベートにも制限がかかるから大変」「家族が要介護状態になった場合は即対応を求められるから、事前に準備をしておかないと苦労します」「上手く対応しないと仕事と介護で忙殺されて、自分の時間を失ってしまう」といった意見が上がっていました。

介護者になる前に行っておくべきこと

 若い人にとっても、介護の問題は無縁ではありません。いつ身近な人に介護が必要になるか分からないので、あらかじめ下調べを進めておくことが大切です。

 厚生労働省が発行した「平成29年度版 仕事と介護 両立のポイント」という冊子によると、介護を行う際にはきちんと職場に伝えるのがポイント。企業には要介護状態の家族1人につき通算93日分の休みを取得できる「介護休業」など、育児・介護休業法によって定められている支援制度が色々あります。長く働き続けたいなら「会社に迷惑がかかるかも……」と遠慮せずに、まずは相談してみるのがオススメですよ。

 また介護保険制度によって、デイサービスや訪問介護などの負担額が抑えられることも知識として重要。60歳以上で介護や支援が必要だと認定された場合か、40~64歳で特定疾病によって介護が必要とされた場合に介護保険サービスを利用できます。

 家族の介護を1人で抱え込むと“介護うつ”になってしまう可能性もあるので、いざという時には介護のプロを頼れるように準備を進めておきましょう。