日本酒×ワインの味わいって? 大注目の、ユニークすぎる日本酒たち

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公開日:2020/11/3

日本酒×ワインの味わいって? 大注目の、ユニークすぎる日本酒たち

 最近では「日本酒ブーム」が謳われていて、多くの若者や女性を魅了しています。単なる日本酒だけでなく、革新的なお酒造りを行う酒造が増えているのも面白いところ。そんな中、「日本酒×ワイン」という組み合わせが話題を呼んでいます。

斬新な日本酒のクラウドファンディング

 福井県の田嶋酒造株式会社が、新感覚の日本酒を開発するクラウドファンディングを昨年6月10日からスタート。ワイン酵母で醸造した日本酒をオーク樽で熟成させるという手法が注目を呼び、1カ月足らずで目標金額を大幅に超える250万円以上の支援が集まりました。

 同プロジェクトのタイトルは「【初挑戦!】日本酒×ワイン酵母×オーク樽で最高の熟成日本酒を造りたい」というもの。元々この酒造では、福井のコシヒカリとワイン酵母を組み合わせた「PURE RICE WINE(純米ワイン)」というお酒を販売していました。今回は最高品質のフレンチオーク樽を使用し熟成を加えることで、お酒がさらなる進化を遂げることに。

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 プロジェクトを支援すると、リターンとして「PURE RICE WINE」とオーク樽仕込みの「OAK BARREL PURE RICE WINE」の飲み比べセットが入手可能。支援金額に応じてクリスタルワイングラスや別のお酒も手に入るので、気になったプランを選ぶのも良いでしょう。

 日本酒の新たな魅力を切り開く試みに、支援者からは「とてもおもしろいアイディアだと思います。どんな味がするのかワクワクしながら待ってます」「お米のワインに興味が出ました。頑張ってください」「イノベーティブなお酒作りに乾杯!」と期待の声が上がっています。

日本酒×チョコレートの新世界

 最近では若い人にも日本酒を楽しんでもらうために、様々な酒造がユニークな挑戦を行っているようです。

 リカー・イノベーション株式会社では埼玉県の寒梅酒造とタッグを組み、チョコレートにベストマッチする日本酒「I LOVE CHOCO(アイ・ラブ・チョコ)」を共同開発しました。チョコレートの風味を活かすために厳選された山廃熟成古酒で、温めて熱燗にすればさらに味わいが豊潤に。

 実際に口にした人からは「日本酒にチョコが合うなんて初めてでびっくりした!」「チョコを食べてから飲むと世界が変わるような感覚」と好評の声が上がっています。

 また株式会社WAKAZEが2019年2月に発売した「FONIA tea ORIENTAL(フォニア ティー オリエンタル)」は、流行りのボタニカルを日本酒造りに応用した「ボタニカルSAKE」。酒税法上は「その他の醸造酒」に当たり、ジャスミンやハイビスカスといった花々によるアロマのような香りが特徴です。お米由来のジューシーな酸味をお茶由来の苦み・渋みで引き締めた味わいは、一度飲んだらクセになってしまうかも。

 ますます盛り上がりを見せる日本酒業界で、お気に入りの一杯を探してみては?