『ジョゼと虎と魚たち』の完全コミカライズが映画公開に先行して発売。圧倒的画力で、田辺聖子の傑作を描き出す

マンガ

更新日:2020/10/15

 12月25日にアニメ映画が公開される『ジョゼと虎と魚たち』。恋愛小説の金字塔ともいうべき田辺聖子の名編で、妻夫木聡、池脇千鶴主演の実写映画が記憶に残っている人も多いはず。アニメーションとして新たに出会える「ジョゼ」に期待が高まるが、その脚本をベースにした完全コミカライズ版『ジョゼと虎と魚たち(上)』『ジョゼと虎と魚たち(下)』(ともにKADOKAWA)が映画公開に先行して発売される。

『ジョゼと虎と魚たち』
『ジョゼと虎と魚たち』(絵本 奈央,田辺聖子,『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会/KADOKAWA)

 コミカライズを手がけるのは、『荒ぶる季節の乙女どもよ。』で人気を博した絵本奈央。今回のアニメ版ではキャラクター原案もつとめる絵本が圧倒的画力で描き出す新たな「ジョゼ」は、読む者を問答無用で物語へ引き込む力に満ちている。

『ジョゼと虎と魚たち』
▲ジョゼと恒夫の衝撃的な出会いのシーン。
『ジョゼと虎と魚たち』
▲出会ってしばらくは、すれ違い続ける二人だが……。
『ジョゼと虎と魚たち』
▲恋のきらめきが凝縮されたような海のシーン。美しさに落涙必至。

 外の世界を知らないジョゼと、大学生の恒夫が、事故ともいえる偶然から出会い、次第に惹かれあっていく……。だれかに恋をすること、戸惑いながら新しい世界へ踏み出すことのきらめきに満ちている物語である。

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 コミカライズ版は、上巻が10月15日、下巻は12月3日に発売予定。ぜひコミカライズ版からジョゼの世界に浸り、映画公開を待とう。

映画公式サイト https://joseetora.jp/